総合理工学研究科 総合理工学専攻(博士課程)

研究科・専攻の教育研究上の目的及び養成する人材像

科学技術は、生命科学、ICT、環境、材料、エネルギーなどの領域を核としながら年々複合化して発展してきており、我が国が世界に誇る高度製造技術のイノベーションや社会の安全・安心確保の技術も、領域を越えた先端基盤研究や国際的な連携研究の上に成り立っている。このようなことから、本総合理工学研究科では、学際性、国際性を有し、かつ将来性を兼ね備えた先端科学技術の教育研究拠点の形成を目的として活動を行う。教育研究活動を進める上で見据えて行かなくてはならないのは「世界」である。本研究科では世界に向けて情報発信できる高度な研究能力を備え、かつ国際的な広い視野と見識を合わせ持った人間味豊かな研究者、技術者、国際機関職員など各方面でリーダーとして活躍し得る人材の育成を大きな目標としている。既存の学問領域にこだわらず専門領域の垣根を越えた教育・研究環境を実現するため「総合理工学専攻」として1つの専攻を置く。本専攻は以下に挙げる8つのコースから編成された多くの研究分野を集約した組織体となっている。学生諸君は各コースに所属して研究を進めるが、自分の研究課題に挑戦し専門性を高めて行く過程で、これらコースにこだわることなく、総合理工学専攻という大きな枠の中で広い視野を持って学び、教員とともに複合的・横断的に研究を展開することに重点を置いている。

本研究科においては、単に博士論文を作成し、博士号の取得を目指すだけでなく、次代を担う高度な科学技術者・研究者に必要な教養を身に付けることも大きな課題の1つとしている。研究科に在籍する学生には主指導教員の他に副指導教員も研究指導にあたるが、副指導教員には他分野あるいは他研究科の教員が就くことも可能となっている。また、共通科目である「共同ゼミナール」を通して様々な分野の教員の講義を聴講することができるようになっている。これにより高度な研究能力の育成と幅広い高度な教養の修得を目指している。なお、本研究科の教員及び学生は多くのキャンパスで活動しているが、TV会議システムやインターネットを活用し、他キャンパスに所属する多様な教員の授業や指導を受けることも可能である。

本研究科が対象とする学生は修士課程の学生はもちろんのこと、企業に在職している社会人の大幅な受け入れも視野に入れている。さらにアジア地域を中心とする諸外国からの留学生の受け入れも推進していく。これらによって本研究科では、産学連携と国際連携を積極的に進めていく方針である。

研究科の学位授与基準

総合理工学研究科では世界に向けて情報発信できる高度な研究能力を備え、国際的な広い視野と見識を合わせ持った人間味豊かなリーダーとして活躍し得る人材の育成を目標としている。その理念を理解し体得した人物と認められ、かつ本内規に規定する論文受理条件を満たす業績をあげた者に学位を授与する。

研究科の学位論文審査基準

学位申請論文は、その内容が学位申請者によって実施された研究に基づく新規かつ独創的で信頼性のある概念や事実の報告であり、当該研究分野の発展に貢献するものであること。さらにその内容の一部または全部が、当該分野の有力な学術団体で発行した査読付き学術論文として公表、または公表が決定していること。

各コースの概要

物理・数理科学コース
本コースは物理学と数学に基礎を置いて素粒子・原子核物理学、宇宙物理学、凝縮系物理学、化学物理学、生物物理学、代数学、幾何学、解析学、離散数学、統計数学などを扱う。
情報理工学コース
本コースは情報に関する科学と技術に視点を置き、ソフトとハードの両面から情報工学一般、コンピュータ工学、ソフトウェア工学、ネットワーク技術、経営システムなどを扱う。
電気・電子コース
本コースは電気工学及び電子工学を基礎としつつ電力エネルギー工学、ロボティクス、オプトエレクトロニクス、情報通信システムなどを扱う。
生命理工学コース
本コースは生命科学を理学的・工学的視点から捕え、糖鎖工学、タンパク質工学、生体工学、分子生物学などを扱う。
材料・化学コース
本コースは材料及び化学に関する科学と技術を中核としており、材料化学、応用化学、化学工学、化学一般などを対象として扱う。
機械・航空宇宙コース
本コースは機械工学、精密工学、航空宇宙学を基礎に置いており、機械工学一般、航空工学一般、高度製造技術、マイクロメカトロニクスなどを対象として扱う。
建築・土木コース
本コースは建築学及び土木工学を基礎としており、建築学一般、土木工学一般、都市計画、環境、防災などを扱う。
海洋理工学コース
本コースは海洋に関する科学と技術に基礎を置き、海洋工学一般、海洋土木、海洋環境、海洋計測などを対象として扱う。

なお、学生諸君はこれらの幅広い分野を横断的かつ複合的に捕え、将来高度専門職業人や研究者として必要な教養と見識を高めるように努めて欲しい。