
大学院生物科学研究科(博士課程)で特定助手も務める日比友之さんが9月19日に、神奈川県・日本大学生物資源科学部で開催された日本酪農科学会主催の「酪農科学シンポジウム2025」で日本酪農科学会・奨励賞を受賞しました。同学会は我が国の酪農・乳業に関する学術ならびに産業の発展に寄与することを目的として設立され、来年度には創立75周年を迎える歴史ある団体です。今大会には大学や企業のミルク科学・乳酸菌分野の研究者が数多く参加し、講演やポスターセッションなどが実施され、本学の井越敬司名誉教授が「たかがチーズ,されどチーズ:チーズから見える科学―ブルーチーズ,Penicillium roquefortiと乳酸菌,そして機能性―」と題して基調講演も行いました。
日比友之さんの研究テーマは「乳酸菌ムーンライティングプロテインの多機能性解析」で、乳酸菌の菌体表層に存在しているムーンライティングプロテインと呼ばれる多機能性タンパク質の機能性解析に取り組んできました。これらの機能を明らかにすることは乳酸菌の機能性研究にとって大変有意義であり、さまざまな応用が可能であるとして選ばれました。日比さんは、「評価いただいた研究は、私が学部生の時から取り組んできた大変思い入れのあるテーマです。今回、私たちの研究成果を評価いただき、奨励賞という名誉ある賞をいただけたことは大変光栄で、心からうれしく思っています。本受賞に際し、ここまで支えてくださった指導教員の木下英樹准教授や食品バイオ化学研究室の皆さんに心から感謝しています。受賞を励みに、今後も研究に邁進していきます」と話しています。
酪農科学シンポジウムhttps://www.jdta.or.jp/jdsa/symposium.html



