札幌キャンパスの「Star Divers Club」が北海道島牧村で海洋環境保全と地域活性化に向けた活動を展開しています

札幌キャンパスで活動するダイビングサークル「Star Divers Club」が8月から、北海道島牧村で海洋環境の保全と地域活性化を組み合わせた活動に取り組んでいます。Star Diversではこれまで、釣り人の有志団体「海を守るアングラーの集い」などと連携し、スキューバダイビングの技術を生かして海中に残されたルアーや釣り糸、おもりなどを回収。リペアして再利用する「もぐって☆Reルアー」の活動を展開してきました。回収したルアーを修復して販売するとともに、その収益を次の海洋環境保全活動につなげる循環型の取り組みです。

今回の島牧村での活動は、これまで北海道泊村などで進めてきた取り組みを発展させたものです。村内の江ノ島海岸で海底に残されたルアーなどを回収・リペアするとともに、島牧小学校の児童と協力して商品のパッケージや販売用のPOPなどを制作。完成したリペアルアーを「道の駅よってけ!島牧」で販売し、収益を今後の海洋保護活動に生かすことを目指しています。8月8日から10日には、メンバーが江ノ島海岸を訪れて村民と交流。悪天候のため予定していたダイビングはできなかったものの、海岸近くでテストダイビングも実施し、潜水による回収活動の計画を立ててきました。今回の活動には島牧村の道の駅や役場、漁業協同組合、教育委員会なども協力し、今後の潜水に向けた地域との調整や安全管理、販売に向けた準備を進めています。

9月15日には、メンバーの石川晃希さん(生物学部4年次生)と橋本福弥さん(同2年次生)が「道の駅よってけ!島牧」で行われた島牧小学校の授業にも協力。道の駅スタッフで同村地域おこし協力隊の木室康隆さんと海を守るアングラーの集い事務局実行委員長の荒道俊さんのサポートを受け、児童を対象としたワークショップの講師を務めました。初めに、石川さんと橋本さんが持参したスキューバダイビングの機材を紹介し、実際に触れてもらいながら、水中での活動やダイビングについて説明しました。海底に残されたルアーや釣り糸などが海洋生物に影響を与える可能性があることにも触れ、活動を始めた背景や、回収したルアーをリペアして再利用する仕組みを解説。一方で、釣り客が地域の飲食店や宿泊施設を利用するなど地域経済を支えている面も紹介し、「釣り人を排除するのではなく、海の環境保全と地域の活性化を両立させる活動を目指しています」と話しました。

説明後には児童から、海中にあるごみやダイビングについてさまざまな質問が寄せられ、石川さんらが自身の経験を交えながら回答。さらに、回収・リペアしたルアーの商品化に向けて、児童と一緒にデザインなどを考えるワークショップも実施。今後は児童と協力して活動を紹介するPOPやパッケージデザインなどを制作し、完成したリペアルアーを「道の駅よってけ!島牧」で販売する計画です。

木室さんは、「島牧村には森林やきれいな海など恵まれた自然がありますが、学生たちの講話はこの環境を未来に向けて守っていく子どもたちへの貴重なメッセージになりました。Star Diversの皆さんは8月の交流会でも村の皆さんと積極的に懇親を図り、自主的に海岸清掃活動に取り組んでくれるなど、非常に高い意識と探究心をもった学生だと感じています。今後も充実したプロジェクトとなるよう協力していきたい」と期待を寄せていました。石川さんと橋本さんは、「小学生に向けた講演は初めての体験でしたが、子どもたちが真剣な表情で聞いてくれて、海への関心の高さも感じました。島牧の海で回収したルアーの販売に向けて自分たちの活動の充実も図っていきます」と語っています。