2026年度研究推進セミナー「東京都市大学-東海大学共同SDセミナー」を開催しました

湘南キャンパスで9月16日にオンラインと併用して、2026年度研究推進セミナー「東京都市大学-東海大学共同SDセミナー」を開催しました。東京都市大学と本学は、2018年度に研究交流に関する包括協定を締結し、両大学が所有する実験機器の共同利用や教員同士の共同研究のほか、FD・SDセミナーの開催など多彩な連携活動を展開しています。今回は「研究人材育成」をテーマとして企画し、オンライン参加も含め約110名が参加しました。

初めに秦野伸二副学長(研究担当、医学部医学科教授)が登壇し、開催趣旨を説明。続いて両大学のURAが、学内における研究者支援の取り組みについて紹介しました。本学からは学術戦略研究所の荒砂茜准教授が登壇し、「研究開発を支える人材の育成とマネジメントを考える」をテーマに講演。研究環境の急速な変化に対応するため、研究者を支える技術職員の重要性を説き、文部科学省が策定した「技術職員の人事制度等に関するガイドライン」を示して今後の人材育成の方向性を紹介しました。東京都市大学からは、同大総合研究所 Research Administration CenterシニアURAの岩崎靖氏が登壇し、「研究開発から社会実装までのマネジメントを考える」と題して、大学発スタートアップの事例や事業化支援の取り組みなど、研究者が社会実装に挑戦できる環境づくりについて解説しました。

また、包括協定に伴う研究設備・機器の相互利用を行う研究者の事例発表も行いました。初めに東京都市大学理工学部機械工学科教授の藤間卓也氏が、「多機能性ガラス多孔質層における化学形態解明と超親水性」と題して、本学のX線光電子分光装置(XPS)などの機器を活用した研究成果を紹介。「本学の学生が東海大の先生方からアドバイスをもらうなど、単に装置を借りるだけでなく共に学生を育てていただいている。単純な相互利用だけでないメリットを享受していると感じています」と話していました。続いて、本学総合科学技術研究所の岩森暁所長(工学部機械工学科)が、包括協定締結年から続く共同研究の取り組みを振り返るとともに、「フェムト秒レーザーを用いたPEEK表面における細胞接着性向上と細胞伸展方向制御」と題して研究成果を発表しました。最後に、情報理工学研究所の黒田輝所長(情報理工学部情報科学科教授)が、「完全変態昆虫の蛹期における体組織変化のMRIによる解明」をテーマに講演。東京都市大学理工学部卒業後、本学大学院工学研究科に進学した池上聖人さん(現:総合理工学研究科博士課程後期)が、黒田所長の指導のもと作成した論文の研究概要などを紹介しました。

講演後は、両大学の若手技術職員によるパネルディスカッションを実施しました。本学からは、若手技術職員で共同利用機器・装置の管理・運営に携わる辻本晋平さんと市村真芙有さん(学長室研究推進・産学連携担当)が登壇し、自身が担当する装置とその役割や、本学在学時に取り組んだ研究概要を説明。東京都市大学技術職員1名と共に、日ごろの業務内容や機器の相互利用による研究の広がりなどについて意見を交わしました。