留萌港で海洋調査研修船「望星丸」の一般公開を開催しました

東海大学では7月14日に、北海道留萌市の留萌港南岸で本学の海洋調査研修船「望星丸」(国際総トン数=2174トン)の一般公開を開催しました。望星丸は、国際航海旅客船の資格を持つ多目的海洋調査研修船で、海洋調査・研究をはじめ、学生による実習や海外研修航海、学外からの委託研究、青少年のための洋上教室など幅広い用途に活用されている『インテリジェント・シップ』です。今回の一般公開は、生物学部海洋生物科学科の必修科目「海洋生物科学フィールド実習」で望星丸が留萌港へ停泊するのに合わせて実現しました。なお、留萌市と新星マリン漁業協同組合、海と日本プロジェクトinガッチャンコ北海道実行委員会の後援を受けています。

当日は、家族連れや小中高生、市民の皆さんら約500名が来船。ブリッジや観測機器、実習試料などの展示をはじめ、タッチングプールやロープワーク体験などの船内企画「サイエンスラボ」を実施しました。また、船内の学生食堂では望星丸の上河内信義船長が「海の安全について~これまでの航海、これからの航海~」、生物学部海洋生物科学科の大橋正臣准教授が「マナマコ中間育成における良好な生息環境について」をテーマに記念講演を行いました。上河内船長は、約40年にわたって勤務した海上保安庁で乗船してきた数々の船舶や業務、当時のエピソードを紹介するとともに、望星丸船長として「海上保安庁での経験を生かし、さらに安全と規律面を強化したい。また、卒業生や地域とのつながりが深いのが本船の特徴。今後もさらに強固なつながりにしていきたい」と語りました。大橋准教授は、留萌市と海洋生物科学科が協力して取り組んでいるマナマコの中間育成技術の確立について紹介。地域連携の強化や水産業の活性化を目指した事業についてその概要を述べるとともに、自信の専門家ら海底の流れと稚ナマコの関係や札幌キャンパスで取り組んでいる研究の成果、放流基質セットを用いた実験などについて解説しました。

さらに望星丸では、海洋生物科学科の南秀樹教授が委員長を務める海と日本プロジェクトinガッチャンコ北海道実行委員会によるスタンプラリーや○×クイズといった催しも実施。同学科の学生も運営に参加し、来場した子どもらに向けて日ごろの学びを生かして海洋に関するクイズを出題しました。来場した市民の皆さんからは、「大学の船に乗られる貴重な機会。いい経験になりました」「子どもたちも楽しんでいました。将来の進路の参考にしてくれれば」といった声が聞かれました。

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