Global Citizenship Seminar「英語落語会」を開催しました

湘南キャンパスのインターナショナルカフェで4月18日、Global Citizenship Seminar #21を開催しました。この催しは、東海大学グローバル推進本部が主催し、キャンパスの国際化を進めるために、さまざまな分野の専門家や、目標に向かって挑戦を続ける学生や教員が、全編英語による講演を行うものです。今回は「英語で笑おう!~Rakugo in English~英語落語会」と題し、カナダ出身の落語家、桂福龍さんが講師を務め、学生のほか地域住民ら多数が詰め掛けました。

会場には金屏風に黒・柿・萌葱の3色幕、座布団と見台、膝隠しで高座が設けられ、普段のカフェとは異なる雰囲気で行われました。軽快な出ばやしに乗ってブラウンヘアに青い瞳、着流しに羽織姿の福龍さんが登場し、にこやかに話し始めると、日本の伝統芸能と英語がミックスした不思議な空間へと変わりました。福龍さんは「生で落語を聞くのが初めてだ、という人?」「英語で落語を聞くのが初めてだ、という人?」と聴衆に問い掛け、大半が挙手するのを見ると「大丈夫。隣の人が笑ったら、一緒に笑えばいいから」とニッコリ。会場から大きな笑いが湧きました。その後、おなじみの「寿限無」や「Crazy Zoo(邦題・動物園)」の2つ噺(はなし)を含めて約1時間、熟達の話芸を披露しました。

高座を終え、フロアに降りた福龍さんは質疑応答で「落語の落ちにはだじゃれが利いているものも多いが、日本語を英語に直訳してもだじゃれとして成立しない。そのため、随所に自分なりのアレンジを加えている」と自らのスタイルを解説しました。

グローバル推進本部の山口滋部長は「落語という日本の伝統芸能を英語で演じるためには、真に日本文化を理解していなければ不可能」と福龍さんを絶賛。「今日は福龍さんにたくさんの笑いを提供していただいた。笑いのある生活は、東海大学が目指すQOLの向上にも通じる」と述べると、会場から盛大な拍手が送られました。学生たちは、「生で落語を見たのは初めて。扇子を箸に見立てて、うどんをすする芸が見られて感激しました。大学で英語力のアップを目指したいので、次回のセミナーにもぜひ参加します」と話していました。

英語落語会 (1)_525.jpg

英語落語会 (2)_525.jpg

英語落語会 (3)_525.jpg