農学部主催「熊本地震追悼式」を行いました

2018年04月15日

阿蘇実習フィールドで4月15日に、農学部主催「熊本地震追悼式」を行いました。2016年4月14日と16日の2回にわたって最大震度7を記録した平成28年熊本地震では、熊本県内に居住する本学の学生、教職員が多大な被害を受けました。特に阿蘇実習フィールドとその周辺地域の被害は甚大であり、本学農学部の学生3名の尊い命が奪われました。式は地震発生から2年を迎えるこの時期に、熊本地震で亡くなった方々をあらためて追悼することを目的としています。山田清志学長や荒木朋洋九州キャンパス長(学長補佐)、岡本智伸農学部長をはじめとした教職員と農学部の学生ら約90名が参列しました。

参列者全員で黙祷を捧げた後に、山田学長が追悼の言葉を述べ、「この2年間は長いようであっという間に過ぎていきましたが、この3月には農学部の今後の方向性について学内外に示すことができ、地震で尊い命を落とされた皆さんの御霊にも安らかな気持ちになっていただけるのではないかと思います。また、阿蘇実習フィールドのある南阿蘇村の再建もまだ道半ばであり、大学としても総力を挙げて貢献していきます」と語りました。荒木九州キャンパス長は、「熊本地震で農学部は3名の仲間を失いましたが、彼らの希望をつないでいくことが我々の使命です。地震後、チャレンジセンター『阿蘇援農コミュニティプロジェクト』は積極的に被災農家を手伝い、ユニークプロジェクトの『阿蘇復興への道』も季節ごとのイベントや被災体験を伝える語り部活動に取り組んでくれています。このような農学部生の熱い魂を絶やすことなく、阿蘇での実習再開、新棟建築、益城町での新キャンパス整備などを通じて、前よりももっといい農学部をつくっていきます」と今後への決意を述べました。

また、岡本学部長は、「地震によって大切な3名の仲間の尊い命を失った悲しみは、今もなおぬぐい切れません。また、農学部生の多くは地震によって過酷な体験を強いられ、心と体に痛みを感じながら日々を過ごしてきました。しかし、学生たちは自分にできることに励み、周囲とつながり、幸せにつながるよう日々頑張っています。我々教職員も誇りである学生たちを育てていかなくてはなりません。農学部を、混沌とした社会にあって、うわべの言葉に惑わされず、地に足をつけ、五感を研ぎ澄まして自然の摂理を理解する力をつけられる場所にできるよう使命感をもって取り組んでいきます」と誓いました。学生代表の慰霊の言葉では、阿蘇学生会阿蘇執行委員会の浦谷柚穂さん(農学部3年次生)が、「地震による恐怖と不安を乗り越えられたのは周囲の助けがあったおかげです。辛い経験を糧にして前を向いて歩いていきます」と話しました。

その後、山田学長、山下泰裕副学長、荒木九州キャンパス長ら教職員と、学生代表として浦谷さんが献花を行い、追悼式終了後には参列者も献花して地震で亡くなった方々を追悼しました。

出席した南島明奈さん(農学部3年次生)は、「『阿蘇復興への道』の活動に参加していますが、熊本地震を経験した学生は自分たちの年代までなので、できるだけ多くの人に地震について知ってほしいと思います」と話し、阿蘇援農コミュニティプロジェクトに所属する小野歩さん(同)は、「熊本地震の被害は、問題が大きすぎて自分に何ができるかわかりませんが、南阿蘇村を訪れた人に向けて語り部をするなどして経験を広げて、他県でも起こるかもしれない災害にも自分の経験を生かしていければ」と話していました。

なお、同日午前中には南阿蘇村による熊本地震災害犠牲者追悼式も行われ、山田学長や山下副学長、荒木九州キャンパス長ら教職員と学生らが参列。祭壇には阿蘇実習フィールドの総合農学実習センターで育てた胡蝶蘭も供花として飾られました。来賓の一人として追悼の言葉を述べた山田学長は、本学が3月に示した農学部の今後の方向性について触れ、「新たな農業の取り組みを通じて、南阿蘇村の創造的な復興が一日でも早く実現するようともに前進していきます」と語りました。

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