スポーツ医科学研究所ならびに大学院体育学研究科の教員と学生が「2021年度研究交流会」で受賞しました

東海大学が3月8日にオンラインで開催した「2021年度研究交流会“超カレッジ的研究推進のために~カレッジ間の連携・カレッジ内の連携”」で、スポーツ医科学研究所の小山孟志講師がポスター優秀賞しました。また、開催期間中に教員や学生らが自身の研究内容を1枚の写真で表現した「リサーチ・アート」の投票も実施され、体育学研究科体育学専攻の佐々木祐直さんが副学長賞を受賞しました。

小山講師は、「トレーニング負荷とパフォーマンス、ケガ発生の関係」と題して、個人特性(遺伝型要因や現在の体力レベル)とトレーニング負荷、それによる反応を客観視して、パフォーマンス向上やけがを予防する研究について発表しました。研究の現状やトレーニング負荷と反応の関係性を説明し、日本とアメリカにおけるバスケットボール選手のけがの発生を比較した調査の結果を紹介。日本では、けがの発生率がアメリカに比べて約1.64倍高く、試合中は約3.79倍までリスクが高まることを解説し、けがの発生を抑える負荷管理の必要性を説明しました。最後に、トレーニングの加速度やパフォーマンス指数などのデータを収集していると語り、「けが発生の関係性をさらに追及していく」と今後の展開を語りました。

佐々木さんは、「記録から記憶へ」と題して、瞬間的な動きである放物線を描いた宙返りの着地の写真を通じて、運動の瞬間を記録して科学的に分析する「スポーツバイオメカニクス」研究を表現。着地する瞬間の関節の角度や重心変位、筋活動の様相など、運動の仕組みを紐解いていく研究についてアピールしました。