大学院理学研究科の小柴さんが「スポーツデータ解析コンペティション」で優秀賞を受賞しました

大学院理学研究科数理科学専攻2年次生の小柴春樹さん(指導教員=情報数理学科・小林正弘准教授)がこのほど、日本統計学会スポーツ統計分科会主催の「第11回スポーツデータ解析コンペティション」柔道部門の口頭発表で優秀賞を受賞しました。このコンペは、「野球」「サッカー」「柔道」など7競技に関するさまざまな統計データを用いた研究を通じて、当該スポーツ界の発展と統計科学のさらなる発展にスポーツを通して寄与することを目的に毎年開催されています。1月の審査会を経て各部門の受賞者が決定しました。

小柴さんは今回、東京理科大学の曽根侑斗さんと共同研究に取り組み、「柔道における判定場面の自動抽出及び技の自動分類」と題して口頭発表を行いました。本研究では、柔道の試合映像から審判の動作を自動抽出し、「一本」の判定場面を抽出し、判定場面における固め技・投げ技の種類を自動解析するシステムを開発。小柴さんは大学院で画像処理や機械学習を専門に研究していることから、多種多様なデータを解析してパターンを予測するアルゴリズムの開発に関する知識と経験を生かし、判定場面抽出のために審判の動作解析を担当しました。コンペを振り返り、「自分たちが開発したシステムは精度が高く、判定場面における固め技と投げ技の2種類を判定できることから、審査委員の方々にも評価してもらえるのではと手応えを感じていました。他大学の方々と初めて取り組んだ共同研究で優秀賞を受賞できたことは自信につながりましたし、この経験は社会に出てからも役立つと思います」とコメント。また学部や大学院の後輩に向けて、「発表に向けた準備は大変なこともあったけれど、多くのことを学べるとても貴重な機会になりました。少しでも興味があれば、ぜひチャレンジしてほしい」とメッセージを送りました。

柔道部門 優秀賞
柔道における判定場面の自動抽出及び技の自動分類
曽根侑斗(東京理科大学),小柴春樹(東海大学),中川智之(東京理科大学),小林正弘(東海大学),田畑耕治,松澤智史(東京理科大学)