札幌キャンパス第一体育館(TOKAI ARENA)で1月19日に、札幌市南区内にある児童会館のドッジボール交流大会が開かれ、国際文学部地域創造学科の島崎百恵助教のゼミナールに所属する3年次生と、島崎助教が監督を務める男女ハンドボール部の選手が運営をサポートしました。この大会は、南区内の児童会館に通う小学生たちが日ごろの練習の成果を発揮するとともに、他地域の子どもたちと交流を深める機会にしようと毎年開催されており、本キャンパスでは今回で3回目の実施となりました。
島崎助教のゼミや本キャンパスの運動部では毎年、この大会の開催をサポートしています。島崎助教は、「本学科には運動部に所属している学生が多く、その中でも指導者を志す者も少なくありません。この活動を通じて子どもたちにスポーツについて教える現場経験を積んでもらいたいと考えています」と話します。今年度はゼミに所属する硬式野球部と女子バレーボール部、サッカー部のメンバーがボールの取り方や投げ方、日本ドッヂボール協会公式ルールを学んだうえで昨年10月から11月にかけて週に1回、各地の児童会館を順番に訪問。子どもたちの練習に参加して親睦を深めてきました。島崎助教は、「大学生の身体能力は小学生から見ると驚異的で、どの児童会館でもまるでスーパーヒーローがやってきたように歓迎してくれます。やんちゃで大人のスタッフの指示をなかなか聞かない子どもでも、お兄さんお姉さんの言うことだと素直に聞いてくれているようで、学生たちも学んできた指導法の実践の場として積極的に交流を図ってくれました」と振り返ります。




大会当日は、約250名の小学生が低学年と高学年に分かれて試合を重ねる中、学生14名が児童会館のスタッフと共に進行や子どもたちの誘導・見守りなどの役割を果たし、試合中にはコートの4隅に立つ線審も務めました。また、最後には小学生の選抜チームとエキシビジョンマッチも行い、学生たちの投げるボールや身のこなしに歓声が上がりました。硬式野球部に所属する塩月優也さんは、「子どもたちが真剣に全力で勝負し、勝って喜び、負けて悔しがる姿に刺激を受けました。将来は指導者の道を考えているので、活動を通じて、“わかりやすく教える”“目線を合わせて話す”ことの重要性を学びました」と話します。また、ハンドボール部の髙﨑愛寿華さんは、「普段はプレーヤーとしてコートに立っていますが、運営側を経験することで試合をサポートしてくださるありがたみを再確認できました。私自身はこの活動に参加して3年目になりますが、毎年子どもたちの方から積極的に話しかけてくれて、とても楽しいイベントになっています」と充実した表情を見せていました。



大会を中心になって運営する札幌市南の沢児童会館の柴田由香館長は、「札幌キャンパスの皆さんには場所や試合に必要な器具も提供いただくなど、スポーツに取り組む子どもたちを応援していただき、感謝の気持ちでいっぱいです。今後も体験活動を通じた子どもたちの成長に協力していただければ」とコメント。島崎助教は、「スポーツに取り組む学生アスリートが、競技以外の部分で大学での学びも生かして地域貢献できる貴重な機会。今後も継続するとともに、さらに幅広い連携活動につなげていきたい」と展望を語っています。