札幌キャンパスで活動する学生サークル「Star divers club」が、8月9日と9月13日に北海道泊村で、海中から回収したルアーを再利用する「もぐって☆Reルアー」に取り組みました。Star Divers Clubは海洋汚染や外来種の繁殖などさまざまな環境問題に対してスキューバダイビングの技術を活用して考える活動を展開しています。

「もぐって☆Reルアー」は、ダイビングスポットでもある釣り場の環境保護を目的に、釣り人の有志団体である「海を守るアングラーの集い」や、札幌キャンパスの前身である北海道東海大学卒業生で生物学部非常勤講師も務める株式会社沿海調査エンジニアリング代表取締役社長の大塚英治さんが経営する地域商社「株式会社キットブルー」と連携して企画したもの。回収したルアーをリペアして使用可能なものと、溶解してダイビング用の錘などに活用するものとに分別し、使用可能なものは販売。キットブルーの商品として得た利益をStar Divers Clubによるダイビング活動の機材貸与などサービス提供に還元することで次の環境保護活動へと循環することを目的としています。
昨年度に続いて2度目の実施となった今回は、8月9日は8名、9月13日は14名が参加。同村の盃海水浴場にある施設「さかずきテラス」を拠点に、大塚さんと本サークル創設時に代表を務めていた北東大卒業生の打越元太さんによる指導の下でダイビングに臨み、根掛かりなどで海中に残ったルアーや錘といった釣り具を回収し、9日はルアーとおもり合わせて412個回収し、13日は262個を回収しました。また、陸上でのサポート役として参加したメンバーは、アングラーの集いのメンバーの指導を受け、救命救助の練習にも取り組みました。
9日の活動に参加した代表の石川晃希さん(生物学部3年次生)と副代表の國岡千夏さん(同)は、「回収したルアーやおもりの重量もあり、酸素の残圧なども意識して潜る必要があり、体力面などももっと鍛えていく必要があります。また、8月中にはアングラーの集いの皆さんに札幌キャンパスまで来ていただいて回収したルアーのリペアも行いましたが、きれいに掃除して色付けしていく一つひとつの作業は思ったより時間がかかったので、効率よくできるように工夫していかなくてはならないと感じました。これらの経験を後輩たちにも伝えて活動をつないでいきます」と話しています。
