公開講座「宇宙から地球のことを考える」を開催しました

札幌キャンパスでは、5月16日に紀伊國屋書店札幌本店1階インナーガーデンで、東海大学公開講座ヒューマンカフェ(道民カレッジ連携講座)「宇宙から地 球のことを考える」を開催しました。講師を務めた本学の坂田俊文名誉教授は、日本の画像情報工学のパイオニアとして地球観測に取り組み、衛星画像の分析を もとに環境汚染について警鐘を鳴らしています。また、早稲田大学との共同プロジェクトでは、エジプト・ダハシュールの砂漠地帯に埋もれた古代遺跡を人工衛 星からの探索で発見したことでも知られています。

今回の公開講座では、人工衛星から得られた地形や植生、都市、河川、湖沼などの画像を通じて、環境や気候、エネルギーといった地球が抱える現在進行形の問 題を紹介しました。「海流の動きには地球の自転や地表の凹凸が影響しており、水が元の場所に戻ってくるまで2000年ぐらいかかる」と説明。今後、水温が 変化して魚の分布が変わる可能性も示唆しました。また、地球の回転速度や人口規模、動植物の生息の変化についても触れ、エネルギー研究の重要性についても 解説。最後に、坂田名誉教授が企画・監修した「地球」をテーマにした北海道・むかわ町の体験型施設「穂別地球体験館」を紹介し、来館を呼びかけて講演を終 えました。

公開講座「宇宙から地球のことを考える」を開催しました