2015年度モニター農家総会を実施しました

農学部では4月18日、「第33回モニター農家総会」を阿蘇キャンパスで開催しました。1983年に発足したモニター農家制度は、地域農業の持つ問題点や現状を大学の研究課題として取り上げ、研究成果を地域社会へ還元して、大学と農家が一体となって地域農業の振興・推進に貢献することを目的としています。総会は本制度の活動の一環として毎年開催しているもので、モニター農家会員や教職員、学生など約50名が参加しました。

開会にあたり中嶋卓雄九州キャンパス長、モニター農家運営委員長の村田達郎農学部長、モニター農家代表幹事の稲本薫氏があいさつ。中嶋九州キャンパス長は、「今回でモニター農家総会も33回目を迎えることとなりましたが、今後も農家の皆さまとの協力関係を深めつつ新しい農業の形を一緒に作っていきたい」と語りました。議事では、2014年度の事業報告や活動報告、2015年度の活動計画案の審議などが行われ、2015年度の新役員を代表して代表幹事となった右田誠一氏があいさつしました。

続いて、農学部応用植物科学科の阿部淳准教授と同農学教育実習センターの槐島清文技術補が講演。阿部准教授は「根:作物と人と大地のインターフェース」と題し、作物にとっての根の重要性を説明したうえで、「土づくり、根づくりがアジアの農業にとって重要なポイントになります。今後も根の研究を継続していきたい」と語りました。また、「モニター農家制度の活性化・発展を願う」と題して講演した槐島技術補は、キャンパス内にある農学教育実習センターでこれまでに開発した農産物加工食品の実例を紹介しつつ、「モニター農家の皆さまとも積極的に商品開発をしていきたい。ぜひ、気軽に相談してください」と呼びかけました。なお講演後には、作物、園芸、畜産の3部会に分かれて2015年度の活動計画などを協議しました。

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