「第13回南沢ラベンダーまつり」を3年ぶりに開催しました

札幌キャンパスで7月17日に、「第13回南沢ラベンダーまつり」を開催しました。本キャンパスのある札幌市南区の南沢地区が日本におけるラベンダー商用栽培発祥の地であることから、本学ではラベンダーを通じて地域とのつながりを深めようと1666㎡の畑で2630株を栽培しています。2006年度から始まったラベンダーまつりは、新型コロナウイルス感染症の影響で過去2年間は中止となり、今年度は3年ぶりの開催となりました。本キャンパスで活動する東海大学スチューデントアチーブメントセンター・札幌ボランティアプロジェクトが運営を担当し、企画立案から地域住民らとの調整、運営までを学生たちが担いました。

当日はあいにくの雨となりましたが、プロジェクトや部活動の学生たちがかき氷や焼き鳥、焼きそばの屋台を設置。500名以上の市民らが来場しました。北海道に生息する魚類を箱眼鏡で観察する「体験型水槽」を展示した水族生物展示研究同好会の竹下佳吾さん(生物学部海洋生物科学科2年次生)は、「ボルネオ・プレコなど目で見て面白い種類を選び、手を動かして魚を楽しんでもらう企画を考えました。子どもたちにも喜んでもらえてよかった」と話しました。4月に発足した東海大学北海道地域研究センターでは、河合久仁子教授が中心となって「ヒグマとの共生を考える―意外と身近なヒグマを知ろう―」をテーマにパネル展示。等身大パネルや足形、毛皮などを紹介し、「キャンパス周辺に設置したカメラにもヒグマは映っていますが、人を避けて生活しているので危険レベルには達していません。ただ恐れるのではなく、見通しの悪い場所の草刈りや、ゴミ捨ての方法を工夫するなど、ヒグマについて理解して対応することが大切」と語りました。

国際文化学部デザイン文化学科の中尾紀行教授と笹川寛司准教授が担当する「デザインプロジェクト」の授業を履修している学生たちは、木や皮を使った作品を販売。マグネットで取り付けられるL字型の飾り棚を制作した寺嶋未佑さん(3年次生)は、「デザインから制作、展示、販売まですべて自分の手で行うのは初めての経験でしたが、説明を聞いたお客さんが笑顔で購入してくれたときは涙が出そうになるぐらいうれしかった」とコメント。「YOSAKOI演舞」を披露した学生サークル「東海大学~祭屋~」代表の大島海杜さん(生物学部生物学科3年次生)は、「3年ぶりにキャンパス内で演舞できる場をいただいたので、雨の中でも精いっぱい踊ろうと臨みました。4年次生が企画した『想祈巡(しきめぐる)』はコロナ禍で発表の場がなかったのですが、やっとお披露目できてよかった」と話しました。

ボランティアプロジェクトのリーダーを務める吉田遥さん(国際文化学部デザイン文化学科3年次生)は、「過去2年間はコロナの影響でキャンパスにもほとんど来られず、今年度は対面授業も増えてきましたが、こうしてラベンダーまつりを開催できてやっとキャンパスライフが戻ってきたと感じています。3年前を知る4年次生や職員の方々に当時の話を聞き、アドバイスや手助けをしてもらいながら形にすることができました」と充実の表情。髙橋拓輝さん(生物学部生物学科1年次生)は、「準備は大変でしたが、子どもも大人も楽しんでくれて、開催してよかったと感じました。この経験を来年以降につなげていきたい」と話していました。