デザイン文化学科の学生が文房具アイデアコンテストで審査員特別賞を受賞しました

国際文化学部デザイン文化学科3年次生の城浦光希さんが6月1日に審査結果が発表された、「第21回サンスター文具プレゼンツ 文房具アイデアコンテスト」の一般部門で審査員特別賞「安次富隆賞」を受賞しました。このコンテストは、「企画とアイデアに挑戦する」という理念のもと、「こんな文房具があったらいい」と思えるアイデアの発掘を目的としています。今回は、「『ととのえる』~きちんと、すっきり、ちょうどよく~」をテーマに募集され、中学生以下が対象のジュニア部門と一般部門に、全国から3963作品が集まりました。本学科では、中尾紀行教授が担当する授業「プレゼンテーション」の一環として、受講学生が授業中に制作した作品を同コンテストに応募しています。

城浦さんは、「国語のマス目はんこ」と題した作品を応募。一辺25mmの正方形に点線で十字を入れたハンコで、文字を「ととのえる」ためのマス目をハンコにしました。「このマス目には誰もが小学校時代にお世話になったはず。パソコンやスマートフォンで文字を打つことが多くなった今、このハンコを使うことで文字を習い始めたころの初心を思い出し懐かしさを感じるとともに、“ととのえる”ことについて考えるきっかけにしてもらえれば」と城浦さん。審査員を務めたデザイナーで多摩美術大学教授の安次富隆氏からは、「見た瞬間、欲しい!と思いました。実際に文字を整えるために使うかどうかはわかりませんが、マス目はんこをノートに押すだけで気持ちが整う予感がしたのです。その一文字分のマス目に、何の文字を書くかを考えるだけでワクワクしてきます」との講評が寄せられました。

「“ととのえる”とは何かを考え、審査員に共感してもらえる作品を目指しました。受賞の知らせを聞いた時は、実用的な使い方はあまり考慮していなかったので、本当にいいのかな、と驚きました」と城浦さん。指導した中尾教授は、「同コンテストへの応募にあたって学生たちには、アイデアを魅力的かつわかりやすくまとめることを第一に考えるようにと話しました。城浦君の作品は実物を用いたポスターについても、縦書きやコピーなどを含めてプレゼンテーションの資料としてよくできていたと思います。感覚の共有が受賞につながりました」と評価します。

城浦さんは、4月20日から24日まで札幌市民ギャラリーで開かれた北海道美術工芸協会による「第43回美工展」でもコンソールテーブルを出展し、奨励賞に選ばれています。「出身のおといねっぷ美術工芸高校在校時から家具を中心とした木工に取り組んできました。家具デザインの道に進むためにはプレゼンテーションのスキルも避けては通れません。将来の夢を実現するためにも、全般的に取り組めるデザイン文化学科で学びを深めていきたい」と話しています。

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