「彫刻を触る☆体験ツアー!!」を実施しました

湘南キャンパスで8月11日に、学生や市民を対象にしたイベント「彫刻を触る☆体験ツアー!!」を実施しました。本キャンパスには、北村西望作の「松前重義胸像」や「星を仰ぐ青年の像」、「山田守像」などのブロンズ像が設置されています。このイベントは、それらをメンテナンスしながら、普段は触れることのできないこれらの像について、新たな楽しみ方を知る機会にしてもらおうと、To-Collaboプログラムの一環として実施したものです。当日は、課程資格教育センターの篠原聡准教授と篠崎未来氏(小平市平櫛田中彫刻美術館学芸員)が講師を務め、学生や市民ら約20名が参加しました。

最初に篠崎氏が、ブロンズ像の制作方法や劣化の原因、メンテナンスの手順を説明。その後、「松前重義胸像」、「山田守像」、「星を仰ぐ青年の像」の順でメンテナンスしました。参加者たちは、傷や劣化状態をメンテナンスシートに記録したあと、環境に配慮した洗剤を使って洗浄。最後に、蜜蝋を使ったワックスを丁寧に塗っていきました。

参加者からは、「ブロンズ像に実際に触ることができてとても楽しく、像についての理解も深まりました。東海大にある胸像が、長崎の平和の像を制作した北村西望や、二十六聖人像を作成した舟越保武という高名な人物の手になるものだと初めて知ったこともいい勉強になりました」「3つの像を順にメンテナンスしたことで、環境がブロンズ像に与える影響の大きさを再確認するきっかけになりました。こうした活動に参加できる機会はあまりないので、また次回にも期待したい」といった感想が聞かれました。

篠原准教授は、「学内に設置されているモニュメントを生かして資料保存のプロセスを学び、大学の歴史に触れてもらう機会にもなると考え企画しました。参加者にとっては、現物に触れながら学ぶことで、より理解しやすくなるとも考えています。今後も近隣の自治体などと連携しながら、こうした取り組みを継続していきたい」と話しています。

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