「幸福の黄色いハンカチ想い出ひろば」リニューアルに向けて山田洋次監督にインタビューしました

国際文化学部デザイン文化学科の学生有志による創作グループ「東海大学MEDIUS(メディアス)」のメンバーが、「幸福の黄色いハンカチ想い出ひろば再生プロジェクト」の一環で、2月8日に東京都世田谷区にある東宝スタジオで山田洋次監督にインタビューしました。山田監督が手がけた映画『幸福の黄色いハンカチ』のクライマックスシーンのロケ地を復元した北海道夕張市の「幸福の黄色いハンカチ想い出ひろば」は、開設から26年が経過し、施設の老朽化や展示物の損傷といった問題を抱えています。そこで、夕張市と同ひろばを運営するNPO法人ゆうばりファンタが再生プロジェクトを立ち上げ、4月下旬のリニューアルオープンに向けてさまざまな取り組みを展開しています。協力を依頼されたMEDIUSの学生13名は、本学科の石塚耕一教授の指導のもと、ひろばで運営するカフェのデザインとミュージアムの展示のリニューアルを担当。今回はミュージアムで上映する映像を撮影するために、2年次生の佐々木優女さんと高田慎太郎さん、細田日香里さんが夕張市役所の職員2名とともにインタビュアーを務めました。

緊張した面持ちで山田監督を迎えた学生たちは、「幸福の黄色いハンカチはなぜ夕張を最後の目的地にしたのですか?」「山田監督の作品には”不器用な男”が多く登場する印象がありますが、監督の理想の男性像なのですか?」といった質問を投げかけ、デジタルではなくフィルムでの撮影にこだわっている理由などについてもインタビュー。さらに、想い出ひろばに来場者が書き残した黄色いカードには”幸せ”を願うメッセージが多く寄せられていることから、山田監督と学生それぞれの幸せについても語り合いました。

撮影を終えた高田さんは、「一つひとつの質問に丁寧に答えていただき、映画を見ただけではわからない新しい発見がたくさんありました。インタビュー映像を通して、来場者の方々にも伝えられればうれしい」と振り返ります。佐々木さんと細田さんは、「新しくなった想い出ひろばが来場者にとって『来てよかった』『また来たい』と思える場所になるよう、残り短い時間ですが展示内容なども工夫したい」と語っています。指導する石塚教授は、「普段から何事にも責任を持って熱心に取り組む学生たちなので、今回のプロジェクトでも現地を訪れてたくさんの企画書を作り、提案しています。学生にとっても実際のプロジェクトに参加できることはとてもいい経験になっていると思います」と話しています。

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