東海大学マイクロ・ナノ研究開発センター研究成果中間報告会を開催しました

湘南キャンパスで2月25日に、東海大学マイクロ・ナノ研究開発センター研究成果中間報告会を開催しました。平成26年度文部科学省「私立大学戦略的研究基盤形成支援事業」の採択を受けて活動している本センターのこれまでの活動を報告し、その成果について外部評価を受けることを目的に実施したものです。当日は外部評価委員として谷下一夫教授(早稲田大学 ナノ・ライフ創新研究機構・慶應義塾大学名誉教授)と石野史敏教授(東京医科歯科大学 難治疾患研究所所長)を迎え、100名をこえる教職員、学生が参加しました。

開催にあたって吉田一也副学長が、「センターの開設以来、多くの方々の協力によって活発な研究が展開されています。多くの分野の融合により、研究成果の実用化を目指すこの取り組みについて活発な議論が展開されることを期待します」とあいさつしました。続いて研究代表者の喜多理王教授(理学部物理学科)が、事業の概要を説明。「針と糸がいらない絆創膏」や「実験動物の代わりとなる疾患モデル」、「手術いらずの血栓クリーナー」の開発をキーワードに、理学部、工学部、医学部などの教員による連携と3年間の成果を紹介。今年度新たにニコンインステック株式会社との協力で「東海大学イメージング研究センター」を開設したことに触れながら、「3つのキーワードに縛られず、派生する研究も積極的に展開しています。現在、体育学部や文学部との連携も進んでおり、今後はさらに多くの分野との共同研究に取り組んでいきたい」と語りました。

その後、高分子超薄膜の研究をベースに「創る」「試す」「知る」の各グループで進めている研究について、各教員がこれまでの成果と今後の展望を紹介。外部評価者からは、「基礎から応用分野までの研究者がバランスよくかかわっていると感じた。各研究はいずれも将来性や社会的なニーズが高い。さらに研究が進むことを期待している」、「異分野の研究者が連携して新しい価値を生み出すことの必要性はどの研究機関でも認識されているが、これほどうまく展開している事例をほかに知らない。ぜひこのムーブメントをさらに活発に展開してほしい」との期待の言葉が寄せられました。

本センターの稲津敏行所長は、「本センターに集う研究者が、互いの専門領域の研究も続けつつ連携できていることで、相乗効果が生まれ新たな研究につながるよいサイクルができていると感じています。その結果、当初の計画以上の研究成果が納められており、イメージング研究センターの開設が実現するなど次のステップに向けた大きな展望も開けてきました。今後は高分子超薄膜という幹をさらに発展させるとともに、関連する幅広い領域の研究にもつなげていきます」と話しています。

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