ノースサファリサッポロの飲料自動販売機をデザイン文化学科生がデザインしました

国際文化学部デザイン文化学科3年次生の細田日香里さんが、札幌市南区にある動物園「ノースサファリサッポロ」に5月から設置されているキリンビバレッジ㈱の飲料自動販売機のデザインを手がけました。同園に4月から初めてアミメキリンが登場したことを受け、キリンの名前にちなんで、これまでも同園に自販機を設置していたキリンビバレッジの担当者が観光スポットとしてさらに盛り上げようと、キリンのイラストを配した自販機の設置を企画。本学科に協力要請があり、これまで学外のデザインコンペなどで好成績を残してきた細田さんが担当者として抜擢され、今年2月から制作に取り組んできました。

「普段はアニメやマンガタッチの絵を描いているので、子どもたちに気に入ってもらえるようなかわいい絵柄をというオーダーに最初は少し戸惑いました」と細田さん。制作にあたっては実際に同園を訪れ、設置場所や園内の雰囲気を感じ取ったほか、作品案を複数試作して、友人や家族に意見を聞くなど試行錯誤を重ねてきました。完成したイラストは、「キリンなので当然首は長いのですが、少し短めに描くとともに顔もかわいらしくすることで、全体的に親しみのもてるキャラクターになったのではないかと思います」と細田さん。イラストは2台の販売機の前面をはじめ側面にもキリンビバレッジの缶コーヒーを持つ姿や後ろ姿が配され、2つの販売機の間には記念撮影用に大形のパネルも設置されました。

企画した北海道キリンビバレッジ㈱自販機営業部営業担当部長の岩井敏行さんは、「自販機のラッピング自体はよく行っていますが、ここまで大がかりなものは初めてです。訪れた人に記念写真を撮ってもらい、SNSなどで紹介してもらうことで観光地として活性化してくれれば。プロのデザイナーへの発注も考えましたが、どうしても作品として硬くなってしまうので、若い学生さんの柔軟な発想で親しみやすいキャラクターを考えてもらいたいと、協力をお願いしました。細田さんの描いたキリンは期待通りの出来上がりで、多くの来場者に親しんでもらいたいと思います」とコメント。実際に設置された自販機を見た細田さんは、「自分のデザインした絵が描かれた自販機が置いてあるのは不思議な気持ち」と一言。また、アミメキリンの福くんにも対面し、「こんなに間近にキリンを見るのは初めてですが、まつ毛がすごく長くて驚きました。イラストにも入れればよかったですね」と笑顔を見せ、「取り組み全体を通して貴重な経験になりました。将来に向けて生かしていきたい」と意気込みを語っていました。

キリン自販機・細田さん (1).JPG

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