教職員を対象に「研究倫理講習会」を実施しました

湘南キャンパスで9月26日、教職員を対象とした「2017年度研究倫理教育講習会」を実施しました。これは東海大学研究倫理教育の一環で、上智大学名誉教授の町野朔氏を講師に招き、テレビ会議システムを使って各キャンパスや医療技術短期大学など11カ所へ配信し、約160名が受講しました。また、大学間交流協定に基づき国際武道大学の教職員6名がFD・SD研修として受講しました。

町野氏は日本学術会議研究倫理委員会の委員などを務めた経験をもとに、「研究不正はなぜ、悪いことなのか?」と題して講演を行い、最初に研究不正は内容のデータの誤りなど客観的な要件だけでなく、本人が悪意を持って主観的に不正を行ったことを立証する必要があると説明。最近は研究論文の不正が中心で、「主観的要件」の有無が問題となることが多いと指摘しました。またデータのねつ造や改ざんは理系のものが注目されやすいが、文系では他人の書いた文章を盗用する事例が多い傾向にあることも紹介。さらに、研究不正は、本来的には国民の健康、福利に悪影響を与える可能性がある行為と基本的ルールの侵害により他の研究者の研究活動を妨害する行為に大きく分類できるとしたうえで、盗用やねつ造・改ざんなどの不正の種類ごとにどのような点が問題であるのか説明しました。

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