イノベーティブ・アジアのプログラムがスタートしました

アジア諸国から優秀な大学院生を受け入れる「イノベーティブ・アジア」事業の教育プログラムが、10月から湘南キャンパスで始まりました。同事業は、人工知能やIoTなど理工系分野の将来を担う産業人材を育成する国際協力機構(JICA)のプログラムで、今年度から始まった。本学も受け入れ校の一つに選ばれており、インドやバングラディシュ、フィリピン、タイ、インドネシアなど7カ国から総合理工学研究科の博士課程に1名、工学研究科の修士課程に12名を受け入れています。

学生たちは9月中旬に来日。今後半年間にわたって別科日本語研修課程で日本語を学んだ後、大学院で専門課程を履修します。課程終了後には、日本の企業でのインターンシップも経験する予定になっています。一部の学生は受入れ予定の研究室に席が設けられており、専門にかかわる基礎的な事項も学んでいます。

プア・マシュー・ティモティさん(フィリピン)は、「母国では学べない高度な内容を習得したいと思って参加しました。日本語は難しいけれど、授業は分かりやすく上達も早いと感じています。将来は事業を起こし、東海大学で学んだことを後進に伝えたい」と意気込みます。また、カイン・イー・モンさん(ミャンマー)は、「母国で教員をしており、海外で学んだ経験を伝えたいと思って参加しました。ミャンマーとは異なる学習方式を経験し、ロボットに関する専門知識をより多く得て、将来は母国の子どもたちに伝えたい」と話しています。

プログラムを主管する国際教育センターの山本佳男所長は、「このプログラムは、東海大に英語で修了できる大学院課程があったからこそ実現したものです。近年では海外の大学と連携を検討する際にも、『英語での履修課程があるか』が問われることも増えており、時代の要請でもあると感じています。今後も英語での開講科目を充実させ、さらなる国際連携につなげ、学生の出身大学との連携にも結びつけたい」と話している。

イノベーティブ・アジア (1)_525.jpg

イノベーティブ・アジア (2)_525.jpg