熊本キャンパスで2017年度秋学期学位授与式を挙行しました

熊本キャンパス松前記念総合体育館で3月19日に、2017年度秋学期学位授与式を挙行しました。今年度は大学院総合理工学研究科博士課程1名、大学院産業工学研究科(修士課程)1名、大学院農学研究科(修士課程)7名、経営学部183名、基盤工学部117名、農学部225名の計534名に学位記が授与されました。当日は多数も来賓にご臨席され、保護者の皆さまとともに修了生、卒業生を祝福しました。

当日は、荒木朋洋九州キャンパス長の開式の辞に続いて建学の歌を斉唱。山田清志学長と荒木九州キャンパス長が各大学院と学部の総代に学位記を手渡し、学業や課外活動で顕著な成績を収めた学生に総長賞などの各賞を授与しました。続く式辞では、山田学長が来賓や保護者らへの感謝を述べるとともに、「学位授与式に先立ち、東海大学では農学部の将来構想を発表しました。一昨年に発生した熊本地震で農学部は大きな被害を受け、本学にとって大きな試練のときを迎えましたが、東海大学はこれまでにも数多くの困難を乗りこえてきています。学園の創立者である松前重義博士は、晩年の現代文明論の中で、『我々のこの営みは明日の日本を支える若者を育てたいからであります。それはすなわち後世への遺物であり、遺産であると思います。輝かしい歴史を残そうではありませんか』と学生を鼓舞し、大学の使命を明確にしています。今日、東海大学を卒業する皆さんに松前先生の熱い思いが残る母校を改めて認識してもらい、希望を高く持って前に進んでほしい。皆さんは学生生活を通じて”自ら考える力””集い力””挑み力””成し遂げ力”の4つの力を培ってきました。しかし、常に勝利が約束されるわけではありません。つまずいたときは東海大学を訪ねてください。私たちもまた、創造的復興の見本となるような立派なキャンパスをつくり、皆さんに無限の力を与えたいとおもいます。ともに明日の日本を支える存在になりましょう」と語りかけました。

続く、来賓祝辞では阿蘇キャンパスのある南阿蘇村の吉良清一村長から、「皆さんは東海大学での学生生活を通じて、『明日の歴史を担う強い使命感と豊かな人間性を育み、調和のとれた文明社会を建設する』という建学の精神を培ってきました。この精神のもと、大きな理想を持ち、失敗を恐れずに挑戦を続けてください」とはなむけの言葉が寄せられました。在学生代表送辞では、農学部応用動物科学科3年次生の田尻佳槻さんが卒業生に祝福の言葉を送り、「先輩方が研究や課外活動の中で努力する姿は私たち在学生にとって常に憧れであり、目標でした。2016年に発生した熊本地震の被害を受けても、悲しみに負けず前を向き、復興活動やボランティア活動に取り組む皆さんに何度も私たちは勇気をもらい続けてきました。数々の困難をのりこえた先輩方の表情は、とても達成感に満ちあふれているように見えます。私たちも皆さんの思いを受け継ぎ、さらにこの東海大学を発展させていきたい」と決意を述べました。また、卒業生代表答辞では経営学部経営学科の廣瀬隆哉さんが登壇。出席者への感謝を述べるとともに、大学生活を振り返り、「大学生とは自分が描いている目標を達成するため、本当にやりたい事を探すため、人生を切り開いていくために、自分で考え、自立するために、志向錯誤を繰り返す日々でした。震災という大きな困難をのりこえ、『努力すると報われる』という貴重な経験も私たちの大きな財産です。これからは、東海大学で培った社会で生きる力を活かし、社会の発展に寄与していきたい」と力強く語りました。

式典終了時には、会場の出口で山田学長や荒木九州キャンパス長、各学部長ら教職員が見送る中、卒業生たちが退場。会場の外では祝福に駆け付けた後輩たちが記念品や花束を抱えて待ち受け、あちこちで記念写真を撮影するなど、最後まで別れを惜しむ姿が見られました。

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