海洋生物科学科の木原教授の研究が第2回マリンテックグランプリで企業賞を受賞しました

生物学部海洋生物科学科の木原稔教授が、9月30日に開かれた第2回マリンテックグランプリ(主催:日本財団、株式会社リバネス、JASTO<一般社団法人日本先端科学技術教育人材研究開発機構>)で企業賞「ヤンマー賞」を受賞しました。この催しは、リアルテック領域(海洋開発、水産、マリンバイオ、海洋観測、気象、海底資源、海洋ロボティクス等)の技術シーズと起業家の発掘育成を目的としたビジネスプランコンテストです。当日は、32チームの中から選ばれたファイナリスト12チームが、プレゼンテーションを実施。最優秀賞と11の企業賞の受賞チームが決定しました。

木原教授は、「RG<ラピッドグロース>あわび」のチーム名で出場。「高成長アワビの腸内環境移植・形成によるアワビの陸上加温養殖方法の開発」をテーマにプレゼンテーションに臨みました。木原教授らの研究グループではこれまでに、高成長エゾアワビの腸内細菌および腸内発酵産物を解析し、その特徴を養殖アワビの腸内に移植・形成することで、高成長アワビをつくることに成功しています。今回は、高成長が期待できる陸上加温養殖法を開発し、高付加価値魚介類を育て、地域の活性化に貢献できる寒冷地型陸上加温養殖システムについて紹介しました。

木原教授は、「今回紹介した研究は一昨年から続けてきたものですが、特許出願の準備中ということもあり、プレゼンでは詳しく紹介することができませんでした。そういった内容にもかかわらず、審査委員や企業から興味を持ってもらえたことに、大変うれしく感じています。こういった機会を産学連携研究につなげることで、北海道の地域振興に寄与していきたい」と話しています。

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