デザイン文化学科の学生がJAGDA学生グランプリ2018で優秀賞を獲得しました

国際文化学部デザイン文化学科3年次生の塚本優浩さんが、9月28日に審査結果が発表されたポスターコンペティション「JAGDA学生グランプリ2018」(主催:日本グラフィックデザイナー協会=JAGDA)でグランプリ、準グランプリに次ぐ優秀賞を受賞しました。国内でも最大級となるこのコンペティションは、2015年から毎年1回、全国の美術やデザインを学ぶ高校生や大学生、専門学校生などを対象に、テーマに沿ったグラフィックデザインの作品が募集されます。今回は「手」をテーマに1527作品(累計2102枚)の応募があり、144作品が入賞・入選しました。

本学科の石塚耕一教授のゼミナールに所属する塚本さんは、ゼミの課題として応募作品である「嫉妬」を制作。時に手のように使われる「象の鼻」をモチーフに選び、細部まで描き込みを加えて作品を完成させました。「昨年の夏休みにバイクで事故を起こしてしまい、両腕をけがしました。作品制作にあたって、コンペのテーマである『手』を失ってしまっていたかもしれない、絵が描けなくなってしまっていたかもしれないと考えた時、そうなっていたら鼻を手のように使える象に嫉妬していただろうと思い、この作品で表現しました。ほかの授業の課題にも追われていた中で締め切りがきてしまったので、“もっと時間をかけられれば”と、完成度の面では納得いく作品とは言えない仕上がりでしたから、受賞の知らせには驚きました」と振り返ります。

指導に当たった石塚教授は、「ゼミでは過去の入選作品を分析し、学生たちは入選を目指して作品制作に取り組んできました。その中でも塚本さんの作品は、細部の描き込みから見る人にその努力が伝わるように仕上がりました。さらに、構図や色使いには強い個性があります。また、印象的なタイトルは『手』がいかに大切なものであるかを暗示し、比喩的な表現ができています。そういった要素が魅力的に映り、受賞に至ったのではないでしょうか」と講評しています。

塚本さんは、「出身の付属翔洋高校(現・付属静岡翔洋高校)では陸上部で長距離ランナーでしたが、絵を描くことが好きでデザイン文化学科に進学しました。学科での学びを通じてグラフィックデザインのスキルアップを実感しています。今後もキャンパスライフを通じてさまざまな方面に視野を広げ、将来につなげていきたい」と語っています。

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