「平成28年熊本地震後の熊本県まちづくりセミナー」を開催しました

九州教養教育センターの新田時也准教授の研究室が9月29日、熊本市・びぷれす熊日会館の熊日RKKびぷれすスタジオで「平成28年熊本地震後の熊本県まちづくりセミナー」(共催:NPO法人くまもと新創成プロジェクト)を開催しました。このセミナーは東海大学総合研究機構の補助事業で、2017年4月から全18回にわたって開いてきたもの。毎回、地域の代表者を招き、学生とともに地域づくりに関する討論会などを実施してきました。

最終回となった今回は、「熊本の未来へつながる活動の支援―キリングループは、熊本の食・旅・人を応援します―」と題して、キリンビール株式会社が熊本地震後に被災地支援活動として展開している「復興応援キリン絆プロジェクト」と連携した内容となりました。市民ら約20名が参加した当日は、まず荒木朋洋九州キャンパス長があいさつし、「本セミナーを地域と大学を結ぶきっかけにしたい」と語りました。続いて第一部の講演にキリンビール九州統括本部熊本支社長の安武直幸氏が登壇。同社のCSV(Creating Shared Value)活動の概要や東日本大震災、熊本地震における被災地復興支援活動として商品の売り上げを支援金への活用策や地域ブランド商品開発支援などについて語りました。

第二部のパネルディスカッションでは「みんなの力で熊本の農産物のブランド化を図ろう」をテーマに、キリンCSV戦略部絆づくり推進室熊本復興支援担当の古賀朗氏、熊本県農林水産部流通アグリビジネス課課長の井上克浩氏、NPO法人阿蘇エコファーマーズセンター事務局員の平岡浩晃氏、NPO法人くまもと新創成プロジェクト副代表理事の大村祐二氏、本学経営学部の木之内均学部長、本学農学部応用動物科学科4年次生の柳原京花さんがパネリストを務め、新田准教授が進行。登壇者がそれぞれの活動や施策を紹介しつつ、今後のまちづくりや農作物のブランド化に向けて会場を含めて意見を交わしました。

新田准教授は、「18回のセミナーの最後に、キリンビールの復興支援活動をテーマに開催できてうれしく感じています。今回の内容は地元誌の『くまもと経済』に記事が掲載されるなど社会的に注目の高い取り組みとなりました。また、セミナーを通じて産官学民が一緒になり、熊本の復興を目指さなくてはならないとあらためて感じるとともに、それぞれをつなぐ本学の役割の大きさを実感しました。これからも学生とともに復興支援活動に取り組んでいきたい」と話しています。

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