海洋生物学科では新入生研修会を実施しました

生物学部海洋生物学科では4月13日に、札幌キャンパスと小樽市・おたる水族館で新入生研修会を実施しました。本学科では、これからともに学ぶ仲間との友情を育む第一歩にするとともに、水族館での飼育員を目指す学生も多いことから毎年同館を訪問しています。

本キャンパスに集合した72名の新入生たちはまず、各教員のゼミナールに所属する4年次生から研究内容や研究室の雰囲気などの紹介を受けました。その後、おたる水族館へと移動して昼食をすませ、同館の伊勢伸哉館長による講義を受けました。伊勢館長は水族館の歴史や飼育員になることの魅力を説明しながら、「飼育員はたくさんの命と向き合う仕事です。決して楽しいことばかりではないことを理解してほしい。それでも飼育員になりたいという希望を持ってくれるのであれば、大学4年間を有意義に過ごしてほしいと思います。時間は世界中の誰にとっても平等なもの。高校生までは両親や先生が面倒を見てくれていたかもしれませんが、大学生になれば自分で自分を律しなければいけません。4年間、知識ばかりを頭に入れてもいけませんし、もちろん遊んでばかりでも将来にはつながりません。卒業するときに、『あれもやっておけばよかった』『これもやっておけばよかった』と後悔しないよう実りある時間を過ごしてください」とメッセージを送りました。

学生たちはその後同館で飼育されている約250種類5000点の海洋生物を見学。バックヤードツアーでは卒業生の古賀崇さんらの案内のもとで、水質管理の方法や飼育上のルール、繁殖方法について学びました。参加した学生は、「伊勢館長や飼育員の方々から水族館で働くことの現実を聞くことができ、とても有意義な時間を過ごすことができました」「道外から進学してきましたが、おたる水族館は自然の入り江をそのまま利用してトドやアザラシを飼育する『海獣公園』があり、豊かな自然に恵まれた北海道ならではの光景だと感じました。これから4年間道内の自然の中で学びを深めていきたい」と話していました。本学科長の櫻井泉教授は、「本学科に進学する学生の半数以上が水族館で働くことを夢見ています。それをかなえるためには現実を知り、自分に何が足りないのか、何を学ぶべきなのかを知る必要があります。本研修はその第一歩としての位置付けです。もちろん海洋生物への知識を深めることも大切ですが、それだけでは社会で通用する人材になることは難しい。水産、海洋の世界を広く見て、4年間でさまざまな経験を積んでほしい」と新入生にエールを送りました。

HP,SNS用 (3).jpg

HP,SNS用 (4).jpg

海洋生物新入生研修1.jpg

海洋生物新入生研修2.jpg

海洋生物新入生研修4.jpg