阿蘇は箱舟プロジェクトが「くまもと環境賞」の自然共生賞を受賞しました

熊本キャンパスで活動する東海大学チャレンジセンター・阿蘇は箱舟プロジェクトがこのほど、熊本県が環境保護活動に取り組む団体や個人を表彰する「くまもと環境賞」の自然共生賞を受賞。6月19日に熊本県庁で開かれた表彰式に出席しました。本プロジェクトでは、阿蘇地域において絶滅危惧種のチョウであるオオルリシジミの生息環境や希少な植物を守ることを目的に、2012年度から年3~5回程度の除草活動を実施。専門家と協力して個体数調査や不法捕獲を防ぐパトロールにも取り組んでいます。今回の受賞はこの活動を長期的に継続している点が評価されました。

表彰式には今年度プロジェクトリーダーの本田将大さん(大学院農学研究科2年次生)と18年度プロジェクトリーダーの古賀存さん(同)、プロジェクトのアドバイザーを務める村田浩平教授(農学部応用植物科学科)、岡田工教授(現代教養センター・チャレンジセンター長)が出席。本田さんと古賀さんが蒲島郁夫県知事から表彰と副賞の目録を受け取りました。席上、蒲島知事から「阿蘇は箱舟プロジェクトの皆さんは現在135名もの大所帯で活動していると伺っていますが、今後の活動の展望はどうなっていますか?」と質問されると、本田さんが「私たち農学部と大学院農学研究科の学生は、16年に発生した熊本地震の影響で学びの場を熊本市内に移しましたが、阿蘇地域とのつながりを維持しようと南阿蘇村などの放牧農家で牧柵の修繕活動にも取り組んでいます。オオルリシジミの保護はもちろん、震災からの復興支援活動もさらに充実させていきたい」と答えました。

本田さんと古賀さんの二人は、「私たちは熊本地震が発生した後からこのプロジェクトに加わりましたが、震災の影響で阿蘇地域を訪問することすら困難な時にも継続してプロジェクト活動を継続してきた先輩たちが多数いました。今回の表彰は歴代のメンバー全員に贈られたものであり大変光栄です」と充実した表情を見せました。村田教授は、「学生主体で続けてきた取り組みが評価されてうれしい。今後も他のキャンパスに向けても教育の模範となるような活動を展開してもらいたい」と語ります。岡田教授は、「本プロジェクトには湘南キャンパスの学生も15名ほど所属し、年に数回熊本を訪れて現地の学生とともに除草活動に取り組んでいます。本センターのプロジェクト活動におけるキャンパス間連携のモデルとなるよう今後もしっかりと協力体制を強めていってほしい」と期待を寄せました。

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