キャンパス内のたばこ関連プロジェクトを実施しています

健康学部健康マネジメント学科の学生と湘南健康推進室の保健師の協働で、1月10日に湘南キャンパスで「マイクロCOモニター」(一酸化炭素分析装置)を用いた禁煙の啓発活動を行いました。学生や教職員のQuality of Life(QOL)向上を目的に昨年度発足した「東海大学KENKOプロジェクト」の「禁煙推進ワーキング」の一環で、健康推進センターの保健師とともに実施したもの。KENKOプロジェクトに連動した学部の教育プログラム(フィールドワークB)の「禁煙プロジェクト」を選択している2年次生の小板橋京汰さんと北川大さんが参加しました。

学生たちは昼休みの時間に喫煙所を回り、喫煙者に声をかけてマイクロCOモニターに息を吹き込んでもらい、呼気一酸化炭素の濃度を検出。1日に吸う本数などを聞き取り調査したほか、たばこの煙に含まれる200種類の有害物質の一つである一酸化炭素をどのくらい体内に取り込んでいるか数値で示し、環境省が大気汚染に関する環境基準に示す「1時間当たりの一酸化炭素」の上限値である10ppmと比較しながら説明しました。マイクロCOモニターを体験した学生たちは、自身の数値を見て驚いたり、「本数を減らすなど気をつけていきたい」と話したりしていました。保健師の萱場隆人職員は、「自分がどの程度、身体に有害物質を取り込んでいるのかを知ってもらい、禁煙のきっかけづくりをしていきたいと考えています。健康推進センターで行っている禁煙サポートについても紹介できれば」と意図を話します。「ポイ捨てなどのマナー違反の背景に、指定喫煙所の場所がどこかわかりにくいところもあるのではないかと考え、もともと喫煙所があった場所に『ここは喫煙所ではありません』といったポスターを作成して貼るなど、さまざまな取り組みを行ってきました。今後もできることを少しずつ続けていきたい」と小板橋さん。北川さんは、「世界保健機関が5月31日を禁煙デーと定め、そこから1週間を禁煙週間としてさまざまな取り組みを展開しています。東海大でも月に1回、独自に禁煙デーを設けてマイクロCOモニターなどの取り組みを行うなど、継続した活動を展開していきたい」と話しています。

昨年7月に改正健康増進法が一部施行され、学校や病院、行政機関の敷地内が原則禁煙となったことを受けて、本学ではキャンパス内の喫煙所の数を減らし、囲いをつけるなどの取り組みを進めています。なお、湘南キャンパスではKENKOプロジェクトの活動と並行し、キャンパス内の喫煙マナー向上を目的として、事務系部署の職員が「チーム一丸」となって、昨年10月から1月末まで週に1、2回、昼休みに湘南キャンパス内での喫煙パトロールを実施しています。喫煙所以外でたばこを吸っている人への呼びかけや吸い殻を拾うことで、吸う人と吸わない人、どちらにとっても快適なキャンパスになるよう取り組んでいます。

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