吹奏楽研究会が「第59回定期演奏会」を開催しました

湘南キャンパスの吹奏楽研究会が昨年12月25日に神奈川県・ミューザ川崎シンフォニーホールで、「第59回定期演奏会」を開催しました。本研究会では新型コロナウイルス感染症の拡大により、春先から対面での活動を自粛していましたが、オンライン勉強会や自主練習を継続し、8月から学内での活動を再開。動画配信や観客数を制限したコンサートなど発表の場を少しずつ増やし、毎年年末に開催している定期演奏会に向けて練習を積んできました。会場では手指の消毒や来場者数の制限など感染対策を徹底し、保護者や学生、一般市民らが来場しました。

第1部は東海大学校歌の合奏から始まり、学生指揮者の小山菜月美さん(工学部4年次生)と常任指揮者の福本信太郎氏のタクトでクラシック3曲を演奏。新型コロナの影響で中止となった昨年3月の「全日本アンサンブルコンテスト全国大会」に出場を予定していた木管8重奏のメンバーも登場し、『タランテラ』(作曲=松下倫士)の張り詰めた緊張感を表現する丁寧な演奏を披露しました。第2部では「SHOW THEME『Radiance of Parson』」と題し、ドラムメジャーの半田雄大さん(文学部4年次生)を中心としたマーチングを披露。ミュージカル「West side story」のメドレーにのせたカラーガードショーや、一糸乱れぬパーカッションショーなど迫力ある演目で会場を沸かせました。クライマックスの第3部では、常任指揮者の加養浩幸氏が指揮を務め、『アルメニアン・ダンス パート1』(作曲=アルフレッド・リード)、『交響詩「モンタニャールの詩」』(作曲=ヤン・ヴァン・デル・ロースト)と華やかな2曲でフィナーレを演出。アンコールにも応え、クリスマスの夜を彩るメロディーを観客に届けました。

主将の丸山雄樹さん(理学部4年次生)は、「本番はとても緊張していたのであまり記憶がないけれど、ほかのメンバーの笑顔ややり切った表情を見て『開催できてよかった』と心から思いました。会場関係者や先生方など、多くの人の支えと協力があったからこそ無事にこの日を迎えることができました。お客さんの前での演奏が一番楽しいと、あらためて感じました。自分はクラリネットの奏者でアンサンブルコンテストのメンバーでもあったので、全日本で演奏できなかった曲を披露できたこともうれしかった」と振り返ります。また、「東海大は先生方のご尽力もあって他大学に比べて再開が早く、活動自粛中にオンライン勉強会で知り合った他大生から“どのような感染対策をしているか教えてほしい”と連絡がくることもありました。コロナ禍はまだ続きますが、それを理由にさまざまなことをあきらめず、後輩たちには他大学とも協力し合い、やりたいことにどんどんチャレンジしていってほしい」と期待を寄せました。