九州キャンパス教育活性化プロジェクトの成果発表会を開催しました

2020年度の「九州キャンパス教育活性化プロジェクト成果発表会」を、3月15日に熊本キャンパスで開催しました。九州キャンパスの各学部学科、センターの教員が主体となり、地域社会に対して魅力ある教育活動の展開を推進することで、学生の学習効果の向上や地域社会で活躍する人材の育成につなげようと2008年度から2019年度まで「九州キャンパス教育活動支援プログラム」として実施していましたが、今年度から「九州キャンパス教育活性化プロジェクト」として内容を新たにしたうえで3件を採択しました。本プロジェクトでは、本学が掲げる「quality of life(QOL)の向上」に向けた行動目標の中の「4つの力を身につけた人材の輩出〔教育〕」及び「産学・地域・国際等の連携活動の実践〔連携〕」(産学は除く)を踏まえた取り組みにより、地域または世界で活躍する人材の育成を目指しています。成果発表会は1年間の活動成果を学内の教職員に披露することを目的としています。

当日は教職員ら約30名が出席。最初に、荒木朋洋九州キャンパス長(学長補佐)が挨拶し、「今年度はコロナ禍の状況でのプロジェクト実施ということで、先生方は大変苦労されたと思いますが、それぞれに工夫されたと思います。どのような状況においても、学生諸君が大学に所属する意義や満足感を得られるような教育サービスを提供することが我々の使命です。今後、ますますこの様な活動が重要になると思います」と話しました。

発表ではまず、経営学部観光ビジネス学科の藤岡美香子講師が、「グローバル適正能力育成プロジェクト」について発表。昨年10月からオンラインで実施した「TOEICテスト受験対策講座」について、大学生のビジネス英語語彙力不足を意識したコンテンツを準備した点や、学生の参加状況、TOEIC受験状況などを報告しました。続いて、農学教育実習センターの阿部淳センター長(農学部応用植物科学科教授)が、「アグリ実学スキルアップ支援プログラム(略称:アグラップ)」の成果を報告。コロナ禍で阿蘇実習フィールドでの栽培技術や家畜飼育技術、食品加工技術に関する実習プログラムが制限を受けたものの、多くの学生から「再度参加したい」との要望が寄せられたことや、「農ある仲間、土ほぐす福幸プロジェクト」と題した、農学部の新校舎として建設中の「臨空校舎」の圃場を使ったヒマワリの栽培・収穫の取り組み、本学卒業生の原辰徳監督が率いる巨人軍応援企画の成果を披露しました。最後に、農学部応用動物科学科の樫村敦講師が「東海大学開発『草原あか牛”eco beef”』生産技術の体系的運営による地域貢献を課題としたPA型教育による社会実践力の育成」について、2年次生以上の学生を対象に、あか牛の生産、流通、消費まで一連の畜産物の流れを通じて「地域特性の理解」に重点を置いた継続的なゼミナールをオンラインで実施した内容について解説しました。閉会に当たり、荒木九州キャンパス長が、「来年度は学生の満足度の向上をサポートできるプログラムの実施を検討したい」と締めくくりました。