阿蘇援農コミュニティープロジェクトが「十勝アグリ&フードサミット」に参加しました

熊本キャンパスで活動するスチューデントアチーブメントセンター「阿蘇援農コミュニティープロジェクト」が、9月29日に北海道・ベルクラシック帯広で開催された「十勝アグリ&フードサミット」(主催:公益財団法人とかち財団)に参加しました。地域内外の参加者同士の交流から事業創発を促進し、農業を中心とした「一次産業」と「食」の持続的な未来を共創することを目的としたイベントです。企業による農業や食に関するトークセッションのほか、全国の農に関する団体から選定された学生20名によるセッションも行われました。

学生たちはサミットに先立ち、27日に「農業×稼ぐ」「農業×技術」「農業×環境」「農業×ツナガル」の4つのグループに分かれて企業を訪問。担当者らから話しを聞き、実際に現場を見て感じたことなどをまとめました。29日の学生セッション「トカチダネ!~大学生が見た!今の十勝・これからの十勝!」では、各チームが「十勝の価値」「違和感」「可能性」のキーワードに沿って意見を発表。「ツナガル」グループの佐藤友里江さん(農学部3年次生)は、「株式会社いただきますカンパニーでは畑ガイドによるツアーなど農業と環境をテーマにしたさまざまな取り組みを展開しており、景観を守る農業にも力を入れている点にとても興味がわきました。訪れた3社は道外出身者やもともと農業にかかわりのなかった人たちが多く、外から見たからこそ十勝の魅力を知っていると感じました」と話しました。「稼ぐ」チームの丸田佳輝さん(同2年次生)は、有限会社十勝太陽ファームが運営する前田農産の事業に触れ、「栽培時期の異なる5種類の小麦を栽培し、パンやうどんなど顧客のニーズに応えた小麦粉を販売しつつ、近年は電子レンジで作るポップコーンの製造にも力を入れていると聞きました。探究心や好奇心、チャレンジ精神が事業拡大につながっている」とコメント。「環境」チームの上夷遥菜さん(同3年次生)は、「十勝原産の食材を使った事業を展開している企業ばかりで、有機栽培や循環型農業など勉強になりました。他の地域にもモデル事業として広まっていけば今後の食料問題解決の糸口になるのではないでしょうか」とまとめました。

30日は「振り返り」として学生たちが普段の活動を紹介し合いました。プロジェクトリーダーを務める佐藤さんは、「コロナ禍で2年間ほとんど活動ができなかったので、農業にかかわりのある他大学の学生たちと交流できたことは貴重な経験になりました。今回のような取り組みをぜひ熊本でも開催し、農業県熊本の発展につなげていきたい」と展望を語りました。