医療技術短期大学が「2020年度学位記並びに賞状授与式」を挙行しました

3月25日に医療技術短期大学講堂で、「2020年度学位記並びに賞状授与式」を挙行しました。例年、東海大学と合同で湘南キャンパスの学位授与式を実施していましたが、新型コロナウイルス感染症拡大の影響に鑑み、昨年度と同様に医療短大独自の式典となりました。本授与式も来賓および保護者の参加を遠慮していただくなど規模を縮小するとともに、マスク着用や手洗い、アルコール消毒など対策を十分に行って実施し、卒業生78名が巣立ちました。

会場では看護学科の望月好子学科主任が全学生の呼名を行い、各クラスの指導教員から一人ひとりに学位記を授与。続いて学業や教科外活動で大きな成果を修めた学生に、「総長賞」「学長賞」「佐々木正五賞」「内田靖子賞」を、優れた成績を修めた学生に贈られる「日本私立看護系大学協会会長表彰」を沓澤智子学長がそれぞれ授与しました。

沓澤学長はコロナ禍の1年を振り返り、「今年度は遠隔授業や必修授業の変更など、学習面での不安が大きかったと思います。このような状況の中、3年生全員が卒業できることをとてもうれしく思います。医療の現場では検査の結果や診断など、医学の進歩により割り切れるものが多くありますが、患者さんやそのご家族の不安や後悔など、割り切れないものも数多くあります。看護の世界では、この割り切れない方を汲み取る力が必要です。皆さんは看護の専門家として、知識と技術をバージョンアップしていくと同時に、患者さんの気持ちを受け止められる感性を磨いてほしいと思います」と、看護師の道に進む卒業生に向けて激励の言葉を送りました。

続いて、在学生を代表して登壇した学生会の相川さん(2年)は、卒業生に向けて感謝の意を表し、「コロナ禍の中、4月から看護師として臨床の現場に出るのは不安もあると思いますが、大変なときこそ医療短大での3年間を思い出してください。医療の力が今まで以上に必要とされる現代社会で、医療従事者の先駆けとなりご活躍されることを祈っています」と送辞を述べました。また、卒業生を代表して登壇した澤藤さんは、保護者や教職員への感謝を述べるとともに、「実習ではたくさんの患者さんとかかわり、先生方からのアドバイスを受け、自分の看護観を培うことができました。コロナ禍による新しい環境の中で看護の道を目指すことは想像していませんでしたが、今自分たちにできることは何かを考えながら頑張っていきます。看護師になることは通過点であり、ゴールではありません。これからも日々成長し続け、“愛の看護”を実践していきたいと思います」と語りました。