経営システム工学科の学生がConCom2020に参加しました

高輪キャンパスで2月26日に、「大学生コンサルティングコンペティション(ConCom2020)」(主催:同運営委員会)のアクションパート成果報告会が開催され、情報通信学部経営システム工学科の学生3名が、企業の課題解決に向けて取り組んだ成果を発表しました。本プロジェクトは、あらかじめ提示された実際の企業の課題に対して、プロジェクト化までを射程に入れた解決案を予算内で考え、実現可能性や発展性などの観点でビジネスアイデアを競い合うものです。解決アイデアの発表を行う「プレゼンテーションパート」だけでなく、そのアイデアを実際に企業と協力して具現化していく「アクションパート」も設けられているのが特徴です。

今年度は本学のほかに法政大学、実践女子大学、徳島大学など全国から19チームがエントリー。プレゼンテーションパートでは、参加者が太陽熱利用システムの開発・販売を行うを行う㈱寺田鉄工所からの「アフターコロナを見据えた販売方法の提案」をテーマに課題解決案を発表しました。アクションパートでは一次予選と本審査を突破し、最優秀賞となった法大の学生チームが考案した「キャンプ場をターゲットにした新たな販促路開拓」について、本学の学生も加わった約20名がプロジェクトを遂行してきました。成果報告会当日は、学生たちがキャンプ場をターゲットにする理由として、「季節を問わずシャワーなどで使用する電力が大きいことや太陽熱発電などが導入されていないキャンプ場が多いことに加え、コロナ禍でも需要が見込める」と発表。また、販売する上でキャンプ場関係者に太陽熱発電のメリットを知ってもらう必要があるとし、WEBビデオ会議システム「Zoom」で全国のキャンプ場への売り込みやウェビナー機能を使ったセミナーを開いた成果を報告しました。

プロジェクトに参加した森陸斗さん(3年次生)は、「アクションパートではキャンプ場の方々にどうしたら太陽光発電のメリットを感じてもらえるのかを考え続けてきました。大学を飛び出して実社会で活動することで、自分の長所や今の限界が見えたのはとてもよい経験になりました」と振り返り、中島仁さん(2年次生)は、「オンラインでキャンプ場の方々とやりとりし、非対面営業のメリットや難しさを体験しました。新型コロナウイルス感染症の収束が見えない中で、今後の社会で必要とされる力を身につけられました」と語っています。また、根岸吉寿さん(同)は、「今回のプロジェクトに参加したり、他大学で学ぶ学生たちと意見をぶつけ合ったりするには勇気が必要でした。それでも参加したことでとても貴重な体験ができ、一歩を踏み出すことが自分の大きな成長につながるとわかりました」と話しました。ConCom2020の運営や学生たちの指導に当たった田畑智章教授は、「今年度はコロナ禍での開催となり、毎年対面で実施していたキックオフミーティングも動画で配信しました。その結果、全国の大学からエントリーがあり、メリットもあったと思います。本学の学生だけでなく、参加した学生たちは新型コロナによって混迷する社会の中でも変化に対応しながら素晴らしい成果を挙げました。例年以上に胸を打たれる場面も多かったように感じています。大学での教育には実社会と連携したフィールドが非常に大切です。来年度も開催を予定しているので、ホームページ(https://concom.tokyo/)からぜひ多くの学生に参加してほしい」と語っています。

※学年は2020年度