九州馬術部の三浦選手が全日本学生馬術女子選手権大会に出場しました

九州馬術部の三浦咲選手(農学部応用動物科学科2年次生)が、9月9日から11日まで北海道苫小牧市のノーザンホースパークで開催された全日本学生馬術女子選手権大会に出場しました。各地の予選を勝ち抜いた33選手が出場する今大会は、試合時に割り当てられた馬に騎乗する「貸与馬戦」で、1回戦から準々決勝までは演技の正確性や美しさを競う「馬場馬術競技」、準決勝と決勝は馬場馬術と競技アリーナ内に設置された障害物を順番通りに飛越・走行する「障害馬術競技」で争われました。三浦選手は1回戦で北海道大学馬術部のノガロ号に騎乗しましたが、得点を伸ばせず敗退となりました。

「初めて乗る馬でしたが、試合前の馬見せで5分間観察し、騎乗しての練習は3分と限られています。普段の練習で乗っている馬より合図への反応が敏感で対応が難しい部分がありました。自分自身も初の全日本大会という緊張感から、馬に歩度(常歩、速歩、駈歩)を伝える合図がうまく出せず、悔いの残る結果になりました」と振り返りました。一方で、全国から実力者の集う大会に出たことで得られた成果も多く、「抽選で割り当てられた馬に騎乗するという条件はどの選手も同じ。他大学の選手たちの騎乗を直接見ることで自分の実力を測り直し、今後の課題も見つけることができました」と前向きに話しています。

九州馬術部は南阿蘇村にある「阿蘇UMAパーク」を拠点に、部で所有する「ダノンプレジデント号」とともに練習に励んでいます。今年度は1年次生5名が加わり、主将の三浦選手をはじめ2、3年次生は馬の管理費のために放課後デイサービスでホースセラピーを提供する「リトルポニークラブ」でアルバイトをして馬の管理費をねん出するなど、多忙な日々を過ごしています。三浦選手はさらに九州学生馬術連盟の副幹事長を務めており、12月からは幹事長に就任します。「学連の幹事長は、大会運営や加盟大学の助成金の管理などさまざまな業務がありますが、部の運営や練習も含めて両立していきたいと考えています。また、3年次生からは学科の専門的な授業も増えてくるので、学業面でも頑張りたい。来年度も全日本出場を目指しているので、まずは来年1月の春季九州学生馬術競技大会を目標に定めて練習に励みます」と話しています。