阿蘇くまもと臨空校舎の建設地で益城町伝統のお祭り「お法使祭」の神輿が巡行しました

来年4月の開設に向けて校舎や実習施設の建設工事を進めている阿蘇くまもと臨空校舎(以下、臨空校舎)で10月30日に、地元・益城町で600年以上続く「お法使祭」(おほしまつり)の神輿が巡行しました。また、杉堂公民館などで行われた祭りに教職員が参加。神輿の巡行や神楽をサポートし、踊りにも参加しました。

お法使祭は、益城町にある津森神宮の祭事で毎年10月30日、31日に行われています。益城町、西原村、菊陽町の12地区を順に巡り、各地で1年間「お仮屋」と呼ばれる仮社殿に御神体「オホシサン」を祀り、12年で一巡するものです。毎回、神輿を受け渡す途中で道や田畑に投げ落とす「荒神輿」が行われており、2018年に熊本県の重要無形民俗文化財に指定されています。

今回は、九州キャンパスとして臨空校舎の竣工に向けて地域貢献や連携・交流活動を模索する中で、「お法使祭」が校舎のある益城町杉堂地区から西原村瓜生迫地区に引き継がれることから、地区の行事に積極的に参加する機会として区長をはじめ関係者の快諾を得て実現したものです。校舎敷地内のお清めとして行われた神輿巡行では、木之内均九州キャンパス長と学生会建学祭実行委員会の野口大斗委員長(経営学部3年次生)と栁田拳希さん(農学部1年次生)が先導役を務めたほか、多数の教職員が参列しました。野口さんと栁田さんは、「臨空校舎の敷地に入ったことのある学生は少なく、貴重な機会になりました。完成間近の建物を見て、実感がわいてきました」と笑顔を見せていました。

また、杉堂公民館での神輿出発式などの神事には木之内キャンパス長をはじめ教職員が参加。木之内キャンパス長は、「熊本地震で大きな被害を受けた農学部の復興に向けて、この地区に新しく臨空校舎の建設を進めています。12年に1度巡ってくる『お法使祭』がこのタイミングで、この地で開かれることに加え、その祭りが臨空校舎からスタートすることに大変喜びを感じています。この機会を通じて、地域に存在感のあるキャンパスをしっかりとつくっていく決意を新たにしました」と話しました。