学生や教員の地域活動を動画で発信する「TXプロジェクト」が始動しました

文理融合学部地域社会学科と経営学科の1年次生15名で結成した「TX(Tokai Transformation)プロジェクト」が11月12日に上天草市湯島で、前田芳男教授(学部長)とゼミ生たちの研究活動を取材しました。地域社会学科の荒尾千春教授が中心となって立ち上げた本プロジェクトは、九州キャンパスの教員や学生による地域貢献活動を発信する「TXチャンネル」を開設し、学生が企画から撮影、編集、発信に至るまで一連の流れを経験するとともに、本キャンパスの活動を世に広く伝えていくことを目指しています。今年度の「九州キャンパス教育活性化プロジェクト」にも採択されています。

1期生が入学した今春から始動し、毎週水曜日にミーティングを開いて企画内容を検討。6月と7月には元テレビカメラマンの松﨑勝巳氏を講師に招いて動画撮影や編集のポイントについて講義を受けました。夏季休暇明けから具体的な番組構成を考え、絵コンテも作成。11月12日に取材第1弾として、人口約300人に対し約200匹の猫が暮らす湯島で「猫ファースト」の観光地域づくりをテーマに調査・研究を行っている前田教授とゼミ生に同行し湯島を訪れました。前田教授らは、これまで継続的に行ってきた猫の体長や体重測定、聴診器で心音を調査するとともに、目ヤニや鼻水、毛づやなどもチェック。TXプロジェクトのメンバーは2台のカメラでその様子を撮影するとともに、前田教授や学生たちにインタビューしました。リーダーの森前斗さん(地域社会学科1年次生)は、「メンバーを2班に分け、前田ゼミの活動を紹介する番組と、TXプロジェクトを紹介するメイキング動画を撮影しています。実際にカメラを回す中で、光の向きや被写体を捉える位置など、学ぶことがたくさんありました」と話しました。今後は来年1月の完成を目指して動画を編集し、東海大学オフィシャルサイトなどで公開する予定です。

荒尾教授は、「現場で経験を積む中で、授業で得た知識を線でつなぎ、学びを深めてほしいと考えています。すでに他にも本学部の教員や学生たちの取り組みを取材・発信しようと企画しています。ゆくゆくは農学部や大学院の活動なども含めた、九州キャンパス全体の多彩な取り組みを紹介し、文系、理系の枠をこえたプロジェクトにしていきたい」と話しています。