グローバルデジタル人材教育:APRISロボットチャレンジ2022を開催しました

2022年11月3〜5日に、Prince of Songkla University(タイ王国)、芝浦工業大学豊洲キャンパス、東海大学高輪校舎を結んで、国際会議APRIS(Asia Pacific Conference on Robot IoT System Development and Platform)ロボットチャレンジ2022を開催しました。東海大学では、8面ディスプレイを導入した「新IoTラボ」を利用しての参加となりました。今回はドローンをテーマとし、現在、経済産業省が推進しているDX(デジタルトランスフォーメーション)に必要な、デザイン思考、アジャイル、モデル駆動開発を取り入れた内容となりました。

東海大学からは情報通信学部組込みソフトウェア工学科の学生3名が参加し、渡辺晴美研究室4年の鈴木孝輔さんがブリティッシュコロンビア大学へ長期留学した経験を活かし、高い英語力でアイスブレークをおこないました。大川猛研究室4年の岡崎英佑さんはPrize for Design Thinkingを受賞し、佐藤未来子研究室4年の永橋凱さんはPrize for Software Qualityを受賞しました。

このイベントは、2004年に本学の教授をされていた二上貴夫氏と当時講師であった渡辺教授により、情報処理学会組込みシステム研究会が主催して国内向けに実施してきた教育内容をグローバル化したものです。2018年からは、本学の卒業生であり豊田通商エレクトロニクスタイランド、ソフトウェア事業部長をされていた井倉将実氏の支援のもと、タイ王国、マレーシアが参画することとなりました。

学生に質の高い本物の教育を伝えたいという願いから、2020年にはモデル駆動開発の提案者であるStephen J. Mellor氏、デザイン思考の殿堂であるHasso Plattner Institute(ドイツ)からDr. Marcel Taeumel氏をお呼びして、ご講演をいただきました。講師陣も最先端技術を学びながら、教育を展開しています。

本学からは、ロボットプログラミングの第一人者である大川准教授がロボットオペレーティングシステム(ROS)について、デザイン思考の殿堂Hasso Plattner Instituteで半年間研究を積んだ渡辺教授がデザイン思考についての講演を行いました。

他にも、研究室の学生がAPRIS2022で最優秀賞を受賞するなど、高い教育力で評判の佐藤准教授が、文部科学省の教育プログラムであるenPiT2における実践教育で培った経験を生かして、国籍の異なるチャレンジャーで構成されたグループワークで生じた悩みや質問に対して丁寧な個人指導に当たりました。

アイスブレークを行った鈴木孝輔さん
新IoTラボにおける遠隔ロボット教育
左から三輪昌史准教授(徳島大学)、佐藤未来子准教授(東海大学)、渡辺晴美教授(東海大学)、久住憲嗣教授(芝浦工業大学)
Prof. Nattha Jindapetch(Prince of Songkla University, タイ王国) から閉会の挨拶
新IoTラボにおける遠隔ロボット教育の準備
佐藤未来子准教授(東海大学)と永井孝准教授(ものづくり大学)