荒尾教授のゼミが「ながすこども100人会議 デジタルとアナログの融合体験」の運営に協力しました

文理融合学部地域社会学科の荒尾千春教授とゼミ生たち(経営学部観光ビジネス学科所属)が12月17日に、熊本県・長洲町研修センターで開かれた「ながすこども100人会議 デジタルとアナログの融合体験」の運営に協力しました。「長洲町小学校卒業生有志の会」が企画し、同小の児童に町のいいところを探す中で、未来について考えてもらおうと企画されたもの。荒尾教授が同校卒業生であることから昨年度から協力しており、今回は初めてゼミの活動の一環として学生も参加しました。

長洲小の児童と保護者ら約50名が参加した当日は、学生たちが自身の出身地について調べ、用意してきた資料を見せながら各地の魅力をプレゼンテーション。観光地や名物だけでなく幼いころに遊んだ公園や穴場スポットを紹介しました。石川紗黄さん(3年次生)は、「あらためて自分の地元について調べ、客観的に見ることで、身近にありすぎて当たり前だと思っていた公園もみんなが集まれる思い出の場所だったのだと感じました」と話しました。続いて、デジタルツール開発などを手がけるクラウドサーカス株式会社が制作した、長洲町の名産や魅力をまとめたかるたをスマートフォンのアプリで読み込むと画像や動画、説明文が浮かび上がる「魅力発見!ながすARかるた」で町の魅力を学ぶ子どもたちをサポートしました。

その後は学生たちがファシリテーターとなり、グループごとに長洲町の地図が書かれた模造紙に町のいいところやほしいものを書き出すワークショップを実施。学校や神社、公園、有明フェリー、商店、名産の金魚など思い思いの絵を描き、最後にグループごとに発表しました。児童たちは、「大学生のお兄さんがやさしく話しかけてくれて、とても楽しかった」と口々に話し、鈴木悠斗さん(3年次生)は、「最初は緊張していて距離のあった子どもたちも、だんだんと心を開いてくれました。『長洲タワーがほしい!』『家の近くにゲームセンターがあったらいい』など、意見が次々出てきて、子どもたちの発想に驚かされてばかりでした」と笑顔を見せました。有志の会の鍬本幸政さんは、「ここにいる小学生たちも半分近くは町を出て進学し、別の土地で就職するでしょう。それでも大人になったときに、昔、大学生のお兄さん、お姉さんと一緒に長洲町のいいところを探したなと思い出し、自分も子どもたちに町の魅力を伝え、町を盛り上げたいと思ってくれたらうれしい」と期待を語ります。荒尾教授は、「今や観光にデジタル技術は欠かせませんし、まちおこしのためには住民の中に入って声を聞き出す力も重要です。学生たちが今回、自然と子どもたちの輪の中に入り、その夢の絵を一緒に完成させたことは、いい経験になったのでは」と話していました。

当日は九州キャンパスの教員や学生の地域貢献活動を動画で紹介する「TX(Tokai Transformation)プロジェクト」のメンバーも同行。ワークショップの様子のほか、学生や参加者にインタビューしました。今後、動画を編集して東海大学オフィシャルサイトなどで公開する予定です。