カール・ニールセン・クインテットによる公開レッスン&ミニコンサートを実施しました

湘南キャンパスで4月5日に、デンマークの管楽五重奏団「カール・ニールセン・クインテット」による公開レッスン&ミニコンサートを実施しました。同クインテットは、最高峰のジュニア音楽学校「チボリガード」出身の新進気鋭の若手音楽家で結成。今回の催しは、オーボエ奏者のカール・ユリウス・リュフェヴァ・ハンセン氏が2014年に本学に短期留学し、実母が東海大学同窓会デンマーク支部の理事を務めている縁で実現しました。

初めに吉川直人副学長(国際担当)があいさつし、「2021年に本学ヨーロッパ学術センターの50周年記念式典パーティーでも演奏していただきました。これからどんどん活躍されていくことと思います。短い時間ですが、皆さまに楽しんでいただければ」と語りました。第1部の公開レッスンでは、本キャンパスの吹奏楽研究会の学生有志がカール・ニールセン作曲の『木管五重奏曲 第1楽章』を、教養学部芸術学科音楽学課程の学生有志がフランツ・ダンツィ作曲の『木管五重奏曲 第1楽章』をそれぞれ演奏。途中で同クインテットのメンバーが、「演奏中にアイコンタクトを取るとよりよくなります」「フォルテやピアニッシモをはっきりと」「音のバランスを意識して」「フレーズの解釈を共有することが大切。私たちも曲の解釈を統一するようにしています」などとアドバイスを送ると、学生も呼応し演奏を変化させていきました。第2部ではカール・ニールセン・クインテットがカール・ニールセン作曲の『6つの小さなデンマークの曲』と『木管五重奏曲』を披露し、アンコールでは今回の来日のために編曲した童謡『さくらさくら』等も演奏して会場は大きな拍手に包まれました。メンバーから吉川副学長にデンマーク国旗の置物が、学生にはお菓子がプレゼントされました。

吹奏楽研究会でオーボエを担当する一鍬田優さん(教養学部人間環境学科社会環境課程4年次生)は、「5つの楽器の音の混ざり方や調和の大切さをあらためて感じるとともに、初歩的な部分でも自分が考えている以上にもっと意識しないといけないと実感しました」とコメント。同じくオーボエの藤野帆乃夏さん(教養学部芸術学科音楽学課程4年次生)は、「普段の授業でもプロの先生から教わっていますが、アンサンブルに対する指導は初めてで、バランスの大切さを教わりました。オーボエが目立つべきところは意識して吹いていましたが、周りを生かす演奏も必要だと学び、だんだんと一体感が増していくのを感じられたことが勉強になりました」と語っていました。