プログラミングコンテスト「Open Hack U 2021 vol.4」で工学部と情報理工学部の学生が最優秀賞を受賞しました

工学部と情報理工学部の学生が、2月28日から3月11日にかけてヤフー株式会社が主催したプログラミングコンテスト「Open Hack U 2021 vol.4」に参加。荒井杏真さん(工学部航空宇宙学科航空宇宙学専攻4年次生)と倉田将志さん(工学部精密工学科4年次生)、木口佳洸さん(同)、高木健太郎さん(情報理工学部コンピュータ応用工学科4年次生)によるチーム「PAYDAY」が、パソコン利用者の姿勢をカメラが検知し、連動して「PosRabbi(ぽすらび)」という名前のうさぎ型人形が傾くことで、姿勢を可視化するシステムとアプリの開発により最優秀賞を受賞しました。Open Hack Uは、ヤフー社員のサポートのもと、限られた期間で学生がプロダクトを自ら企画や開発、発表する場として毎年実施されているものです。

チーム「PAYDAY」は、荒井さんが、「ものづくり」が好きなメンバーに声をかけて結成。自主的に週1回のペースで集まり、企画案や製作に励んできました。2020年2月には、本学とヤフー株式会社、神奈川工科大学が共同で開催した「JOINT Hack U KANAGAWA」にも出場。荒井さんらは、「朝ご飯を作ってくれるロボット」を製作し、東海大学賞を受賞しました。その後は、決められたテーマでアイデアを出し合い、一定期間開発を行い、成果を発表して競うイベント「ハッカソン」といった大会にも積極的に参加してきました。

卒業を間近に控えて望んだ今回は、新型コロナウィルス感染症拡大によって自宅でのテレワークが推奨され、以前よりも長時間パソコンと向き合うことによって、肩こりや腰痛、血流の悪化などの健康被害が懸念されていることに着目。「PosRabbi」によって、パソコン利用者に自らの姿勢を客観視させることで、常に姿勢を正しく保って健康維持を心がけてもらうことを目的としました。コンセプト自体の面白さや発表におけるデモンストレーションの実施などが審査員に高く評価されました。

大学院に進学する荒井さんは、「まさか全国規模のコンテストで最優秀賞をいただけるとは思っていませんでした。自分たちにとっては学生時代最後のコンテストで、作品や発表を評価してもらえてうれしいです。来年度に開催が予定されている『HackDay』への出場権も獲得しているので、メンバーのタイミングが合えば作品にさらなる改良を加えて出場したい」と語りました。4月から時計などを取り扱うメーカ―への就職が決まっている倉田さんは、「何度もコンテストに出場する中で、ものづくりの楽しさや理解が深まりました。大学での出会いや経験が職業選択にも大きく影響したと思います。社会に出てもものづくりの楽しさを忘れることなく、培ったスキルを生かしていきたい」と意欲を見せています。