生物学部海洋生物科学科の野坂裕一講師が2021年度ティーチング・アワードの優秀賞を受賞しました

ウチムラカンゾウ カレッジ札幌オフィス

生物学部海洋生物科学科の野坂裕一講師が「2021年度ティーチング・アワード」の優秀賞に選ばれ、4月1日に札幌校舎で網野真一札幌キャンパス長(学長補佐)から賞状と目録が手渡されました。本学では教育の質向上を目指し、2002年度から優れた授業を行う教員らを「ティーチング・アワード」として顕彰しています。1年間の授業を対象とした学生による授業アンケートなどの結果に基づき、ユニバーシティビューローを中心とした厳正な審査を経て学長により決定されるもので、2021年度は4名に優秀賞を授与しました。

海洋環境と動植物プランクトンの関係について研究している野坂講師は、「生物海洋学」「浮遊生物学」などの科目を担当しています。難解と思われる部分については、一旦説明した後に時間をかけて段階的に解説するなど、学生がしっかりと講義内容を把握できるよう意識。海洋調査の際に撮影したプランクトンの写真や調査中の動画をできる限り用いて授業にメリハリをつけ、より興味を持ってもらえる工夫をしています。一方通行になりがちな遠隔授業ではあえて説明を短くし、各自が調べたり考察したりする時間を設けて理解を深めるよう促しています。また21年度には、「課題が多く、レポート提出期限が短いので内容を消化しきれない」という学生からのフィードバックを受けて授業スタイルを改善。着実に知識を身に付けられるよう、動画を1週間ほど公開してレポート提出に余裕を持たせました。

野坂講師は、「優秀賞をいただき大変うれしく思います。生物学部と大学院生物学研究科によるFD研修会での学びを生かし、スライドのフォーマットやデザインをスマートフォンでも見やすくわかりやすく変えるといった工夫もしました。学部・大学院の先生方にも感謝しています」とコメント。「私が教えているのは、海全体を支えている目に見えない生物の世界です。学生たちには、プランクトンの一生やふるまいを知ることが地球環境の保全につながるという視点を持って学びを深めてほしい。授業のクオリティーをさらに高めるために努力していきます」と意欲を見せています。