大学院生が「産学連携マーケティングリサーチ・コンテスト」で優勝しました

大学院情報通信学研究科の中島仁さん(1年次生)と松浦響さん(同)がこのほど、オンラインリサーチ・マーケティング企業の株式会社マクロミルが主催する「産学連携マーケティングリサーチ・コンテスト」で優勝しました。同コンテストは、マクロミル社の顧客企業が抱える実際のビジネス課題に対し、大学生・大学院生が消費者データの分析から課題の解決案を提案するものです。3回目となる今回は200名を超える参加者があり、2月13日に開かれた決勝大会で中島さんと松浦さんが見事、優勝しました。

今回のテーマは、同コンテストの企画趣旨に賛同した亀田製菓株式会社の協賛のもと、「消費者が米菓を購入する時の特徴を明らかにし、より多くの人に手に取ってもらう施策を検討せよ」です。中島さんと松浦さんが提案したのは、「“推し米菓診断”であなたにピッタリの米菓をオススメ」と題して、インターネット上でアンケートに答えることで自分に合った米菓がわかるという遊び心のあるもの。データを活用し、「推し」をキーワードに米菓ユーザーの嗜好を分析して商品への誘導を進め、「推し米菓総選挙」やプレゼントなど広く拡散できる施策までプレゼンテーションしました。

学部生時は学科も異なり、大学院の講義を通じて知り合ったという2人は、同コンテストに参加するにあたり何度もミーティングを重ねてきました。亀田製菓の課題である若年層顧客の獲得に際し、「若者視点で考え、取り組むことが僕らに期待されていることだと考え、苦労して“推し”というキーワードにたどり着きました」と振り返ります。審査では、“推し米菓診断”という若者ならではのユニークな発想とともに、マクロミル社の消費者データ以外にも、消費者のライフスタイルの変化やターゲットであるZ世代の消費特徴などを捉えるために二次データを活用するなど、丁寧にデータと向き合った提案が高く評価されました。

中島さんは、「企業のデータに触れられるのはとても興味深く貴重な体験でした。データからわかる傾向をリアルなニーズに合わせ施策に落とし込むところに苦労しましが、この経験で身に付けた仮説を検証して施策を産み出すプロセスを社会に出てからも生かしたい」と抱負を語りました。松浦さんは、「学部時代は情報メディアを専攻していたので、データ分析は新たな経験。苦手意識を持たずに自分の未知の可能性に挑戦することが大切と実感しました。また、審査を通じて企業の人たちと関われたこともよい体験となり、プレゼンテーションは内容を上手く伝えるだけではなくプロジェクトに対する熱意を伝えることも大事だと学びました」と笑顔で話しました。

中島仁さん
松浦響さん