スポーツ医科学研究所のミニシンポジウムを開催しました

スポーツ医科学研究所では3月8日に湘南キャンパスで、「スポーツ医科学研究所ミニシンポジウム」を開催しました。同日に開かれた本学の研究者交流イベント「研究Day 2023」の一環として実施したものです。「ICOIプロジェクト紹介」と題し、昨年9月に体育学部が「スポーツによる地域振興にかかわる連携に関する覚書」を締結した静岡県西伊豆町と共に取り組んでいる、静岡県が推進する温泉研究拠点創出を目指した「伊豆ヘルスケア温泉イノベーションプロジェクト(ICOIプロジェクト)」について紹介しました。スポーツ医科学研究所では静岡県から委託を受け、西伊豆町と共同で町営の温泉プールを利用した新たなスポーツ合宿プランの開発に取り組んでいます。

当日は、内山秀一教授(体育学部長)の挨拶から始まり、西伊豆町での実証実験を担当する本研究所の山田クリス孝介准教授が進行を務め、まず静岡県経済産業部新産業集積課の工藤兼一郎氏がICOIプロジェクトの概要を説明。源泉数2000を数え全国有数の温泉地である静岡県内でもその9割以上がある伊豆地域の豊富な源泉を活用し、食や運動などを組み合わせた新しいヘルスケア産業の創出と温泉研究拠点の創出を目指すプロジェクトについて語りました。続いて、プロジェクトのPRを担当するICOIアンバサダーを務める静岡県出身のタレントで元宝塚歌劇団の天玲美音氏が西伊豆町の魅力を語り、西伊豆町まちづくり課の齋藤英知氏が実証事業による活動を紹介しました。さらに、山田クリス孝介准教授が、昨年12月に湘南キャンパスで活動する男子バスケットボール部、男子バレーボール部、ラグビーフットボール部から15選手が参加して行った実証実験について紹介。源泉が流れ込む温水プールでウォーキングやストレッチに取り組み、心拍数や唾液成分を測定した様子や地元飲食店で高タンパク低脂質の鹿肉や名産品「潮かつお」、海洋学部水産学科の秋山信彦教授が陸上養殖技術の研究開発に協力した「三保松さば」、静岡県産のケールなどを使ったアスリート向け料理などの試食について説明しました。

最後に、本研究所長の山田洋教授(体育学部)、山田クリス孝介准教授に加え、天玲氏と齋藤氏が登壇し、それぞれプロジェクトの今後の展望や西伊豆町、本学双方への期待などを語り合いました。

東海大学研究Day2023