サイエンスコミュニケーターがメンバー募集イベント「実験企画超会議」を開催しました

スチューデントアチーブメントセンターのチャレンジプロジェクト「サイエンスコミュニケーター」が2月13日に、メンバー募集イベント「実験企画超会議」をオンラインで開催しました。湘南校舎に通う1、2年次生を対象に、プロジェクトの活動内容を伝えようと企画したものです。当日は、約20名の学生が参加しました。

はじめに、副リーダー山﨑裕斗さん(工学部応用化学科3年次生)がプロジェクトの目的や概要を説明。「科学の楽しさを子どもたちに伝え、科学に少しでも興味を持ってもらうとともに、社会問題の一つである理科離れを防ぐことを目的に、公共施設や商業施設などで科学イベントを開催しています」と話し、「子どもたちとの交流を通してコミュニケーション能力が向上するだけでなく、喜んでいる姿を見ると達成感が感じられます。文系理系は問いませんので、新しい挑戦をしてみたい人はぜひ参加してください」と呼びかけました。

続いて、地域の子どもたちに披露するために新たに考案した「水」「スーパーボール」「電気」をテーマとした科学実験を、動画やパワーポイントを用いて紹介。物品や予算、手順、安全性などについても説明しました。「水」を担当したグループは、食塩水に果物を浮かべで密度を測る実験や、色と食塩濃度の異なる水を入れてカラフルな層を作る実験など、比重の差を利用した実験などを披露。「工作ショーでも実験ショーでも応用できる実験」に取り組んだグループは、飽和食塩水と洗濯のりを使った「スーパーボール」作りを紹介し、弾性力の原理やスーパーボールの冷却実験のパフォーマンス案について語りました。「電気」のグループは、静電気を利用した「水の流れを曲げる実験」や「スズランテープを割いた『くらげ』を風船で浮かせる実験」について解説するとともに、複数の磁石と電池を使って、電磁場中で運動する荷電粒子が受ける「ローレンツ力」を利用した実験などを紹介しました。参加者は「子どもたちにとっての面白さ」「コスト的実現可能度」「安全性」の3つの観点から、各実験を5段階で評価しました。

さらに、プロジェクトで新たに導入した機材による光の実験では、赤外線、紫外線、可視光と3つの光の分類についてクイズを交えながら説明した後、目に見える可視光を使った色の実験を実演しました。また、プロジェクトアドバイザーの岡田工教授(理系教育センター)が開講する授業の履修学生が作成した実験動画「ミョウバンの結晶作り」「虹の実験」も上映。さらに、岡田教授が2020年度から小学校で必修科目となったプログラミング教育について語り、「IT人材育成には幼少期からのプログラミング学習が重要ですが、始めは遊びながら何を?養うことが求められます。本プロジェクトでは、アメリカ・Sphero社が開発した教育現場向けのプログラミングロボット『Sphero BOLT(スフィロボルト)』を使ったイベントも検討しています」と次年度への展望も語りました。