亜熱帯生態系フィールド演習で西表島を訪れて

9月に札幌キャンパスの生物学部生物学科(https://www.u-tokai.ac.jp/ud-biological-sciences/dpt-biology/)の学生が、亜熱帯生態系フィールド演習で沖縄地域研究センターを訪れ、カリキュラムの一部を行いました。実習を行った学生の声を要約して紹介します。

・生き生きした動植物の姿に、観察していて飽きませんでした。
・本州や北海道と違った動植物を見ることができて、面白かった。
・夏は西表島の方が東京よりも気温が低いことに驚きました。多様な動植物を実際に観察することでさらに亜熱帯の生物について理解を深めることができました。西表島で卒業研究ができたらいいなと思っています。
・西表島での実習を通して、一番実感したことは生物相が北海道と全く違うということです。亜熱帯という気候帯は北海道を含む亜寒帯とは大きく違い、日射が強く、気温・湿度が高いことや、それにともなって植物の生育の仕方や生育できる種が異なり、種の豊富さが多くなることで生産者である植物だけではなく、消費者となる昆虫や甲殻類など、他の生物種へも影響を与えていることを肌で感じることができました。
・林道での散策ではヤエヤマセマルハコガメやサキシマキノボリトカゲなど多くの爬虫類を見ることができた。渓流の近くではアオスジアゲハなどの昆虫が飛び交っており、多様な環境を感じ取ることができた。
・北海道では見られないマングローブ林が広がっていて、根が地表から出ていて赤い花をつけるオヒルギや、丈が低く広がっているメヒルギ、根が複数に分かれた状態で出ているヤエヤマヒルギなど汽水域を好む植物が塩分に応じて生えていたりしたのも印象的でした。また、干潮時でも満潮時の潮の様子が予想できたりと地形を想像するのも面白かったです。
・西表島は、もの凄く間近に自然を感じながら生態系について学べる、とても美しく、自然のパワーを感じる素晴らしい場所でした。