二ノ宮リム教授とGIPの学生が日本シティズンシップ教育学会の研究集会で発表しました

スチューデントアチーブメントセンター・チャレンジプロジェクト「Global Innovation Project(GIP)」の手塚雄理さん(工学部3年次生)と寺田真優さん(文化社会学部3年次生)が、5月13日に早稲田大学早稲田キャンパスで行われた「日本シティズンシップ教育学会」の研究集会で登壇しました。今回は、「ボランティアとシティズンシップ教育~社会貢献活動がもたらす個人と社会の変容~」をテーマに、若者が市民として成熟していく過程について、本学と早稲田大学の教員による基調講演が行われたほか、先進的にボランティアに取り組む両学の学生がパネリストとして登壇して意見を交換。オンラインでの参加者も合わせて約70名が参加しました。

二ノ宮リム教授は、「大学の教養教育としてのシティズンシップ教育」と題して、本学による「パブリック・アチーブメント型教育」の実践を報告。全学部の1年次生を対象とした必修科目のうち「シティズンシップ(現代社会と市民)」「地域理解」や、社会課題の解決を目指して活動する学生グループを支援する「チャレンジプロジェクト」の取り組みなど、創造的かつ能動的市民の育成に向けた事例を紹介しました。

続くパネルディスカッションでは、手塚さんと寺田さんがGIPに参加したきっかけや実際の活動について語りました。全体ディスカッションでも、参加者から多くの質問が投げかけられ、就職活動とボランティアの両立に関する質問を受けた手塚さんは、「近年の就職活動は早期化が進み、3年次生の夏休みは長期インターンシップなどへの参加が推奨されていますが、個人的にはボランティアなどやりたいことを実現する時間として活用したい。経験を積んでいく中で、自分がどのように社会に貢献していきたいか明確にしてから就職活動ができれば」と本音を語り、会場からは共感の声も聞かれました。 寺田さんは、「GIPでは湘南キャンパスやその周辺地域を中心にしたローカルな活動をしていますが、海外派遣ボランティアなどに参加する早稲田大生の方たちから、グローバルな活動についての意見を聞くことができ、今後の活動のヒントを得ました」と話していました。