パリオリンピックの柔道混合団体が8月3日に行われ、本学柔道部出身の永山竜樹選手(体育学部2018年度卒・SBC湘南美容クリニック)、橋本壮市選手(同13年度卒・パーク24)、村尾三四郎選手(同22年度卒・ジャパンエレベーターサービス)、ウルフアロン選手(同17年度卒・パーク24)が日本代表の一員として出場。銀メダルを獲得しました。前回の東京五輪から新種目として採用された混合団体は、男子が73kg以下、90kg以下、90kg超、女子が57kg以下、70kg以下、70kg超の3階級ずつの計6名でチームを構成。同じ階級の選手が対戦する点取り戦で、先に4勝したチームの勝利(両チーム3勝ずつの場合は代表戦の結果)となります。
日本の初戦となった2回戦のスペイン戦では、第2試合で畳に上がった橋本選手がサルバドール・カセス ロカ選手に敗れましたが、2-1と日本リードで迎えた第4試合の村尾選手は、トリスタニ・モサクリシビリ選手を相手に大外刈りで技ありを奪うと、そのまま粘り切り優勢勝ちを収めました。続く女子70㎏超級の第5試合にはスペイン代表の一員として本学柔道部所属の角田ロスタント愛選手(体育学部2年次生)も出場。日本の髙山莉加選手と延長に至る熱戦を繰り広げ反則勝ちを収めました。試合は抽選による代表戦までもつれましたが、4-3で日本が勝利しました。
準々決勝のセルビア戦は、3-1で迎えた第5試合でウルフ選手がアレクサンダル・クコリ選手と対戦。指導を2つ与えられて苦しい展開となるも、終盤で技ありを奪って逆転すると、その後に抑え込みで合わせ技一本を奪いこの試合の勝利を決めました。ドイツとの準決勝では、第2試合で村尾選手がイドゥアルト・トリッペル選手を相手に安定感あふれる試合運びを見せ、抑え込みで一本勝ちを収めます。3-0で出番を迎えたウルフ選手も終始試合のペースを握り、エリク・アブラモフ選手に合わせ技一本で勝利。2大会連続のメダル獲得を確定させました。
迎えた地元・フランスとの決勝戦では、トップバッターの村尾選手がマキシメ ゴエル・ヌギャップ ハンボウ選手に延長戦まで持ち込まれるも大内刈りで見事に一本勝ちを収めます。続く選手たちも一進一退の攻防を繰り広げましたが、代表選の末惜しくも日本が敗れました。村尾選手は、「会場の雰囲気やフランスチームにのまれないようにしっかりポイントを取って次につなげるのが役割と思って臨みました。その役目は果たせましたが、チームで勝ちたかった。日本を背負って戦えたこと、皆と戦えたことを誇りに思います」と語り、ウルフ選手は、「決勝の畳には上がれませんでしたが、チームの一員として銀メダルを持って日本に帰れることを誇りに思います」と話していました。