語学教育センター留学生支援教育学系の倉田尚美教授が「2025年度ティーチング・アワード」優秀賞に選ばれ、4月1日に湘南キャンパスで行われた授賞式で濱本和彦副学長(教育担当)から賞状と目録を授与されました。本学では教育の質向上を目指し、2002年度から優れた授業を行う教員らを「ティーチング・アワード」として顕彰しています。学生による授業についてのアンケートなどの結果に基づき、学長室を中心とした厳正な審査を経て決定されるもので、25年度は5名に優秀賞を授与しました。

倉田教授は長年オーストラリアで日本語教育に従事し、24年度に東海大学に着任。25年度は、日本語教育に関心のある学生が受講する「日本語と教育B」「日本語教育方法論」や、留学生が日本語のレポートの書き方や効果的な口頭発表の方法などを学ぶ「アカデミック・ジャパニーズ」、大学院生が社会言語学の基礎を学び、関連する論文講読などに取り組む「社会言語学特論」といった多様な授業を担当しました。授業の運営について、「グループワークやペアワークを多く取り入れ、学生間で学び合う環境をつくることを意識しています。日本人の学生と留学生がグループを組み、留学生が日本語教師を目指す日本人学生に向け、日本語学習者の視点から、どのような授業がわかりやすいかや逆に教室で不安に思ったことなど、生の声を伝えることもありました。東海大学には多様な学部学科があり、世界各国から留学生が集まっているので、グループを組むときは学部や学年、国籍をできるだけ混在させ、刺激的な学びを促進するよう心がけています」とコメント。また、「授業中に質問することが苦手な学生も疑問点を教員に伝えやすいよう『予習シート』や『授業シート』を作成し、授業の冒頭には前の週に書かれた質問に回答したり、示唆に富むコメントを紹介したりする時間を設けているほか、試験前には予想問題を出し合うグループワークを行い、試験への過度なプレッシャーを除くよう努めています。オーストラリアと日本の両国で教育に携わる中、勉強や対人関係のストレスなどにより精神的なケアを必要とする学生が増えていると感じるため、できるだけ心理的負担を軽減したいと考えています」と話します。
今回の受賞について、「予想もしていなかったのでとてもうれしく思うと同時に、いつもサポートしてくださる語学教育センターの先生方への感謝の気持ちでいっぱいです。日本の教育現場は初めてだったことから、入職当初はほかの先生の授業を見学し、授業運営の参考にすることもありました。宮崎啓センター長をはじめ、先生方、そして学び合う授業を共につくった学生の皆さんのおかげでいただけた賞だと感じています。今後も、全ての学生が参加しやすいインクルーシブな環境づくりに邁進し、学生間で学び合う授業を展開していきたいです」と語りました。