湘南キャンパスにデジタルメディア研究施設「情報理工学クリエイティブメディアラボ」が完成しました

湘南キャンパス17号館1階にこのほど、VRを中心としたデジタルメディア研究施設「情報理工学クリエイティブメディアラボ」が完成。4月10日に情報理工学部の学生や大学院生、教職員、企業関係者らを対象とした内覧会を開催しました。新しい施設には、壁と床面に立体映像を投影し、ゴーグル型ディスプレイなどのデバイスを装着せずに臨場感あふれる人工現実空間を体験できる「没入型バーチャル環境(IVE)」をはじめ、デジタルメディア研究に必要な最新機器を整備しました。さらに、ソファやデスクなどの什器も配置し、情報理工学部の学生や大学院工学研究科情報理工学専攻の大学院生らが落ち着いて研究に取り組める環境を整えています。加えて、外から内側の様子を見学できる開放性を持たせ、教育利用に加えて広報や見学対応にも活用できるよう設計しています。

設置されたIVEは、正面・床面・右面に大型スクリーンを配置し、体験者がその場に入り込んだような没入感を得られる構造です。上部に設置したセンサーで体験者の動きを検知し、立体映像が体験者の視点に応じて最適化され、違和感のない立体空間が体験できます。さらに、このIVEに同時に導入されたソフトウェア「VR-Commons」含めた同様の設備を拠点間通信に関する研究の促進を目的に、本キャンパス19号館にも設置。空間同士を接続して新たな学習やコミュニケーションの形の創出を目指します。

内覧会では、情報理工学研究所の黒田輝所長(情報理工学部教授)が施設の概要を説明した後、VR研究が専門の濱本和彦副学長(同)が、バーチャル空間の投影やVR-Commonsの操作を実演しました。来場者は迫力ある映像と没入空間に驚きながら、それぞれの研究分野での活用方法について意見を交わしていました。濱本副学長は、「オンライン会議では顔は見えていても空間そのものは共有されていません。一方でVR-Commons内では複数人が同じ空間に入り、全身が見える状態で身振り手振りを交えてコミュニケーションを取ることができ、その場の空気感や雰囲気も伝わりやすくなります。拠点間通信を前提としたVR環境において、どの程度リアルに近いコミュニケーションが成立するのか検証していきたい」と語りました。また、「本学は全国にキャンパスを展開しており、学生や教員が多様な分野の研究に取り組んでいます。空間共有が進めば教育・研究交流がいっそう活発になると期待しています。将来的には各キャンパスのラーニングコモンズへの展開も視野に入れ、学生間交流の促進にもつなげたい。まずは湘南キャンパスを拠点に研究を進め、本学の総合力向上と社会貢献につなげていきます」と話しました。