桃園文庫の古典籍を国文研でデジタル化

6月17日(木) に本学付属図書館と国文学研究資料館(以下、「国文研」)は、日本語の歴史的古典籍の国際共同研究ネットワーク構築計画におけるデータベース構築に関する覚書を締結しました。
国文研は、東海大学が所蔵する「桃園文庫(とうえんぶんこ)」(約2000点)のデジタル化を3年計画で進め、国文学研究資料館「新日本古典籍総合データベース」から閲覧できますので、ぜひ、ご活用ください。
「桃園文庫」は、国文学者・池田亀鑑(明治29(1896)年~昭和31(1956)年)博士が、『源氏物語大成』を編纂する過程で購入した『源氏物語』の写本をはじめ、『伊勢物語』、『土佐日記』などの王朝文学に関する様々な資料を含んだコレクションの総称です(計約8500点)。
これらは、池田亀鑑博士没後もしばらくの間、私邸において次男の池田研二らによって、生前に利用されていたほぼそのままの状態で保存管理されていましたが、本学文学部長で付属図書館館長でもあった原田敏明教授が池田亀鑑博士の妻の兄であった関係などからその管理を任されるようになりました。
その後、昭和48(1973)年11月に、東海大学の建学三十周年事業の一環として同大学が一括して購入することが決まり、付属図書館において「桃園文庫」としてまとめて保管されることになりました。